~オリックス、先発候補の明と暗(オープン戦 vsロッテ) の巻~
田嶋大樹
帰阪して京セラでのオープン戦、ロッテ2連戦。
初戦の先発は、田嶋大樹。
4回/被安打2・奪三振4・与四球0とほぼ完璧なピッチング。
右打者から奪った2つの三振はクロスファイヤーにバッター手が出ず。
左打者から奪った2つの三振は外への変化球と真っすぐ。
田嶋の生命線、右の内、左の外。
ここが決まれば簡単に点を取られる投手にあらず。
4回40球
田嶋の課題は球数の多さ。
それがこの試合では4回で40球とかなりの省エネピッチ。
球威が勝ってのものでしたが、生命線の逆、右の外、左の内をうまく使えれば球数はだいぶ減るはず。
現状、山本、宮城の次が田嶋。
宮城に勝るものも多く、今季は初の二桁を。
山崎福也
第2戦の先発は、山崎福也。
初回先頭の池田に対し、ストレート2球で追い込んでの3球勝負はインハイ真っすぐで空振り三振。
試合後のコメントで「変化球に頼ってしまう自分がいる。そこを続けると手詰まり感が出てくるので。真っすぐをドンドン投げていければいいなと思っている」(Full-Count)と語っていましたが、その意図が容易に理解できる、素晴らしいピッチングでした。
ピッチャーの基本は真っすぐ。
山崎の課題も真っすぐ。
「17」時代は鈍かった成長が中嶋との邂逅をきっかけに大きく変わり、負け試合のロングリリーフからいまや当然の先発陣の一角。
山岡泰輔
山崎のあとを継いでの、山岡泰輔。
内容は散々。
真っすぐは力強さなく高く、打たれて当然の投球内容。
前回登板時、投手リーダー的役割を重んじ期待を込めて、裏カードの頭を任せられればと書きましたが、この試合のピッチングは現在山岡が置かれた先発6番手のもの。
ここ2年で挙げた白星はわずか7勝。
エースと呼ばれなくなったいま、奮起が待たれますが。
またも池田陵真
2試合で計3点の打線。
主砲の杉本裕太郎が好調キープ。
インサイドアウトのスイングから放たれた右方向への打球は昨年同様に伸び、詰まった打球も内野の頭を越え。
そして、毎回書いている気がする、池田陵真。
石川、美馬と両ベテランから第一打席、初球を叩いてのヒット。
いずれも甘い真っすぐながら、それを逃さずしっかりタイミング計っての一打には称賛しかなく。
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