~オリックス、侍ジャパンの主役はオリックス の巻~
オリックスの、オリックスによる、オリックスのための侍ジャパン
吉田正尚、5打数4安打6打点、
山岡泰輔、2回/被安打1・奪三振3・無失点、
山本由伸、2回/被安打2・奪三振2・無失点。
加えて、
メキシコ代表の四番に入ったオリックスの新外国人メネセスは、8打数5安打。
オリックスファンからみれば、
オリックスの、オリックスによる、オリックスのための侍ジャパン(とメキシコ代表)。
上記成績をみれば決して言い過ぎとは思えず。
ただ、ファンとしてこの好成績に浮かれての発言ではありますが。
怪物・吉田正尚
2戦目に四番に入った吉田正尚。
初回いきなりのグランドスラムで一気に全国区へ。
低めのストレートを弾き返した当たりが、そのまま低い弾道でスタンドイン。
まさに怪物、アメージング。
打率8割は出来過ぎとはいえ、日本代表でのこの活躍ぶりに、喜びはすれど驚きはせず、というのがオリックスファンの実感では。
怪物が怪物らしい働きを日本代表という大舞台でし、ようやく多くの野球ファンに怪物・吉田正尚が認知されたということでしょう。
メジャーリーガーと見間違う
その吉田について、試合後のメキシコ監督曰く「すごくいい選手だった。コンタクトもいいし、スイングもいい」「アメリカでプレーしている選手かい?」「アメリカのチームが取りたいと言っているんじゃないか?」(Full-Count)。
コメントを聞く限り、対戦チームの日本代表に対してなんの予備知識を入れていないことが明らか。
そんなまっさらの状態でみて、吉田正尚をメジャーリーガーと見間違う。
山岡泰輔
投手二人、山岡泰輔に山本由伸も無失点にまとめました。
山岡はここにきてペースを上げてきた印象。
昨年の早仕上げの反省を生かし、ブルペン入りも昨年より遅くし開幕にピークをもってくる皮算用。
ストレートの物足りなさをここまで記してきましたが、この一戦ではは球威が戻ってきていました。
そして、山岡といえばスライダー。
初見で対応するのは難しく、この武器があれば初対戦が多くなる東京五輪選出の可能性もあるのでは。
山本由伸
山本は2回を無失点に抑えましたが、持っている力のすべてが出たとは思えない内容。
気負いもあってかストレートが暴れ気味。
ただ、ストレートがダメなら、カット・ツーシーム・スプリットと多彩な変化球で攻められるのが山本の良いところ。
スプリットで三振を奪いピンチを切り抜けました。
ただ山本の良いときのピッチングを知っているオリックスファンにとっては、まだまだこんなもんじゃないというのが本音では。
メネセス
オリックスの次世代エースを争う両投手からもヒットを放ったのが、2試合続けてメキシコ代表の四番に入った新外国人のメネセス。
8打数5安打で4二塁打。
若き侍ピッチャーを完全粉砕で、初戦など4打数4安打。
メネセスの活躍についての印象は、「メネセスの存在、その能力の高さが完全にバレたか…」。
それは嬉しくも悲しくもあり。
他球団のマークは、この鮮烈なデビューにより厳しくなること請け合い。
ここからパのチームが本格的に弱点探しに入ります。
いらぬ死球がないことを祈るばかり。
大城滉二
最後に大城滉二。
打は2三振。
打撃が代表レベルに達していないことは招集前から分かっていたこと。
この晴れ舞台での三振がよい刺激となってくれれば。
足の方では1盗塁。
らしさは出してくれました。
疎外感と僻み
昨秋の代表戦でも誰一人選出されなかったオリックスですが、
今年は4人が侍ジャパンに選出されました。
疎外感と僻みで関心が遠のいていた侍ジャパン。
今回の大量選出と彼らの大活躍はオリックスファンとして本当に嬉しい。
疎外感と書きましたが、日本代表の首脳陣がオリックスを疎む必要性がなく、ただ単純に、選出に値する選手がいなかったというだけ。
そういう過去を経ての今回の選出と奮闘。
チーム力のアップが窺え、シーズンへの期待が否が応でも膨らみます。