~オリックス、ストレスフルな雨中の一戦を制す! の巻~
ストレスフル
八回まで3-2の接戦、試合時間は4時間超。
一見緊張感あふれる試合にみえるものの、内容的にはいまひとつ緊張感に欠けた試合。
雨の中戦った選手、観客に敬意を表し、凡戦とは評さぬもストレスフルな一戦ではありました。
投手は足が滑りボールが滑り制球定まらず、打者は足を取られスピードなく。
さらに両指揮官は無死一二塁で判を押したように、得点期待値を下げる犠打。
上位しか怖くない日本ハムが三番の三割バッターに、愚策中の愚策ピンチバンターを出してきたときにはひっくり返りそうになりました。
そして案の定の失敗。
この愚策なければ、この試合どうなっていたか。
スパークマン
オリックス先発は新外国人のスパークマン。
前回の登板が非常によかっただけに期待値も高まっていましたが、初登板が雨の神戸はさすがに酷で、4回/与四死球4・失点2はある意味仕方ないかと。
真っすぐが抜けて定まらず、四回での降板もやむを得ず、むしろよく踏ん張った方。
ただそれでも次回のチャンスはあるはずで、そこに期待。
増井、山岡のリリーフ転向もスパークマンを計算に入れたがゆえでもあり。
吉田凌と澤田圭佑
五回と七回の満塁のピンチ。
吉田凌と澤田圭佑が好投。
吉田凌は生命線のスライダーを外にしっかりと投げきり、今季初勝利。
澤田は5球真っすぐ続けてからの勝負球・チェンジアップで見逃し三振。
七回に澤田がいる安心感。
T-岡田と安達了一と吉田正尚
先制打はT-岡田。
外の変化球に泳がされながらもバットを残してライト前にもっていく巧打で2点。
勝ち越し点は安達。
リストの利いた安達らしいバッティングでレフトオーバー2本。
優勝は知らずとも2014年の悔しさを知る二人の中堅選手の活躍は本当に頼もしい。
そして最後に吉田正尚が一発。
こちらも吉田らしい弾丸弾がライトスタンドに着弾し、勝負あり。
ストレスフルな試合、この一打でようやくスッキリしました。
いまのオリックスの強さ
1点差で迎える九回表が怖いと思っていたなか、さらには紅林の牽制死で流れが悪くなったなかで出たこの吉田の一発。
欲しいところでの一打。
若手のミスをカバーする一打。
こういうところがいまのオリックスの強さ。
そしてそれをやってくれるのが吉田正尚。
さらに上記の選手たちに加え、この悪天候のなか4安打固め打ちの福田周平。
常に全力プレーの姿勢には頭が下がります。