~オリックス、福田即降格&宇田川優希のプロ初勝利で西武最終戦を制す! の巻~
福田、即二軍降格
最下位日本ハムにまさかの連敗を喫したオリックス。
前日の試合で自身の判断ミスが敗北に直結した福田周平を即座に二軍に降とした中嶋。
福田のことを慮り、疲労蓄積を降格の理由として挙げていますが、当然判断ミスへの懲罰。
プロの世界、特に優勝を争うチームであれば、信賞必罰は必然。
昨季の優勝に貢献した福田を特別扱いすることなくある意味人身御供として二軍に落とすは、凡ミスへの厳しさをチーム全体に徹底させる意図もあり、チームは緊張感をもってライバル西武との最終戦に臨みました。
椋木、緊急降板
先発は椋木蓮。
初回、森をインコースへのキレのあるシュートで三振に斬るなど無失点で抑えるも、二回に故障降板。
捕球しようと手を伸ばした際の脇腹痛かと思いきや右肘痛の違和感とのこと。
前回捻挫で登板直前に回避、今回は故障発生で二回途中降板。
いいものがあるだけにもったいない。
宇田川優希
代わってマウンドに上がったのは、2年目の宇田川優希。
緊急登板の焦りもみえず、自慢の強い真っすぐで押し込み、落差の大きなフォークで空振りを奪う、宇田川らしい投球を存分に披露。
圧巻は四回で、森・山川・呉の西武クリーンアップを三者連続三振。
椋木の緊急降板で崩れかけた試合の堰をきっちり塞いだ宇田川の貢献は大。
山崎颯一郎、宇田川優希。
魅力的な右の豪腕のここ後半での開花は、チームにとって本当にありがたい。
小木田を起用した中嶋の胆力
土曜からのソフトバンク戦まで一日空くこともあり、ブルペン陣を惜しみなく投入していった中嶋。
宇田川からK-鈴木、Kが四球を与えると即座に吉田凌。
六回からは小木田、阿部、ワゲスパック、そして平野。
投手8人での完封劇は、投げたピッチャー陣、継投順を考えたベンチの賜物。
特に1点リード、一番からの打順で小木田を起用した中嶋の胆力には、参りましたの一言。
中川圭太
攻撃陣に目を転じると、一番福田の代役はルーキーの渡部遼人。
走守に関しては福田に勝りますが、スイングの力強さは背丈ほぼ変わらぬ福田と雲泥の差。
福田が抜けて一番問題はさらに混沌。
そんななか、2本塁打と気を吐いたのが中川圭太。
バックスクリーン横の先制弾、レフトスタンドのダメ押し弾と、2本とも会心の当たり。
規定打席にも達し.302。
昨季の杉本のようにここまで頑張ってくれたのであればなんとか三割達成して欲しい。
宇田川、プロ初勝利
伏見のソロ、Tの復帰後初ヒットも出て、終わってみれば5-0と西武に完勝。
勝ち投手は宇田川でプロ初勝利。
ドラフト前に大学4年時の宇田川の動画を観たとき、噂されていたドラフト上位などあり得ずよくて下位もしくは指名漏れもあり得ると評価し、ドラフト前のランキングにも一切名を入れていませんでした。
フォームの不安定さが球のばらつきを呼んでの制球難がその理由。
プロ1年目もその傾向が観られましたがよくそれを改善しました。
二軍コーチ陣の尽力、本人の努力、そして想定外の育成でありながらオリックス入りした本人の決断が生んだこのプロ初勝利。
大きな拍手を送りたい。
ゲーム差なし
ここを落とせば一気にズルズルといきそうな所でしたが、直接対決のここを取ったことで日本ハム戦での連敗の傷も最小限で済みました。
3チーム再び接近し首位から3位オリックスまでゲーム差なし。
長い遠征を終え帰阪し、土曜から本拠地京セラでソフトバンク2連戦。
西武との直接対決を終えたいま、ソフトバンクとの全て京セラでの残り5戦がオリックスにとっては天王山となります。