~オリックス、対戦一回りで借金1 の巻~
トンネル
久しぶりに京セラで迎えた開幕カードのソフトバンクに始まり、西武→ロッテ→楽天→日本ハムで対戦一回りとなった、2024年のオリックス。
オープン戦中盤から湿った打線は開幕しても戻らず、投手陣が踏ん張り切った試合のみ取れたという印象も、最終カード日本ハム戦からようやく打線が復調傾向。
低迷する打線の象徴だったのが昨季首位打者の頓宮裕真。
出場した二軍戦でも4タコでいよいよかと思った矢先に出た、止めたバットでの22打席ぶりのヒット。
このラッキーヒットがきっかけとなりと頓宮は長かったトンヌルを抜け、その象徴の復調とともにオリックス打線もようやくトンヌルを抜けてきた感じ。
パワー不足
大事なところでヒット一本出る出ないはともかく、打線はパワー不足が顕著。
快進撃のセデーニョ以外、新外国人のトーマスは二軍発進、森に杉本は二割を切って本塁打1本も出ず。
FA移籍の西川龍馬はさすがのバットコントロールをみせるも、やはりセとパの野球の違いか、こちらもパワー不足が顕著。
開幕戦第一打席の第一球、有原の高め真っすぐを強振しいい角度で上がった打球が悠々とライトのグラブに収まったのが現状のそれを象徴。
野球は、強打者あっての巧打者。
強打者連に当たりが戻れば西川のよさがもっと際立つはず。
さらなる成長
投手陣は一人の想定外を除き十分な働き。
宮城はさすが、新外国人の二人も上々、田嶋はいつものようにそれなり。
そして最も驚いたのが、東晃平のさらなる成長。
大きくなった体に芯が入った印象で、初の負けが付いたものの日本ハム戦のピッチングは称賛しかなく。
真っすぐも強くなり、こちらは2年目のジンクス関係なさそう。
問題はもう一人の(活躍)2年目、山下舜平大。
吉田輝星
コントロールのよさ、与四球の少なさという、山下の隠れた美点がいまのところ鳴りを潜め、K/BB1.22は残念の一言。
真っすぐの強さは昨年並みにあるだけに、フォークの精度含め要修正。
未登板だった昨年の開幕時にあれだけできていたのだから、経験積んだ今季はさらにと思っていただけに、というところ。
リリーバーは吉田輝星。
吉田十八番の真っすぐを戻らせる自信があってのトレードでの吉田獲得は、中垣メソッドにより現状成功。
なんとか1勝2敗で踏ん張る
新人では先発も任された高島泰都。
肘先が隠れて遅れてみえてくる独特な投球フォームとチェンジアップは大きな武器。
先発、中としても楽しみな戦力。
昨季ペナント圧勝のチームとしての最大要因は、3連敗はあれど3タテを食らわなかったこと。
開幕後の状態悪い中でもなんとか1勝2敗に踏ん張れたのが実に大きい。
2カード連続での勝ち越しで借金は1に。
決して好スタートは言えずも、出遅れ感はなし。