~オリックス、2018・前半戦の通知表 の巻~
貯金2
前半戦を終わって、39勝37敗。
貯金2。
中継ぎ陣崩壊と福良のナンセンス采配が響いてスタートダッシュに失敗しましたが、
弱点補強のために期待の山本に中継ぎ転向を命じてからは下げ止まり、攻勢に転じた5月。
交流戦リーグ最高勝率の栄誉も得て、2014年以来の貯金を蓄えての後半戦突入。
この時期恒例ではありますが、
選手を通知表形式で評価したいと思います。
たいへんよくできました
「たいへんよくできました」
・増井浩俊
・山本由伸
・吉田一将
・アルバース
・田嶋大樹
チームを支えた5投手を選出。
そのうちの3人、吉田一将、山本由伸、増井浩俊は、オリックス版勝利の方程式。
他球団に比べてもその能力、成績は卓越しており、
相手チームは6回までにリードしていない限り、非常に厳しい戦いを強いられることとなります。
思い起こせば、あの2014年もそうでした。
近代野球では、リリーバーの充実は必須課題。
ここにジョーカー・比嘉が加われば、陣容はより多様で強固に。
比嘉幹貴、
もっと大事な場面で投げられるピッチャーです。
アルバース、田嶋大樹
アルバースと田嶋大樹の両左腕も「たいへんよくできました」。
アルバースが金子に代わって火曜に移り大事な週の初めを任されてからチームは変わり、
カード勝ち越しを続けて借金を少しずつ返していくこととなります。
田嶋に関しては肘の張りがとれないようで、
報道によれば、復帰は8月中旬以降までずれ込むこともとのこと。
来週から4週続けて6連戦。
アルバース、西、金子、ディクソン、山岡に、新外国人ローチが加わるローテになりそう。
山崎、松葉は大チャンスなのですが…。
よくできました
「よくできました」
・吉田正尚
・安達了一
・大城滉二
・伏見寅威
吉田正尚は捻挫もありながら、ここまでチーム唯一の全試合出場。
「たいへんよくできました」でもいいのですが、
一昨日の記事(~オリックス・吉田正尚、衝撃のホームランダービー の巻~
)でも書いたように、その成績(打率,311、打点48、本塁打12)だけみれば、こんなもんじゃないというのが、吉田に何度も驚かされてきたオリックスファンの正直な気持ち。
吉田がバットでチームを引っ張ったならば、
グラブでチームを支えたのが安達了一。
持病とうまく付き合いながら、ここまで80試合中79試合に出場。
安達が守備の要のショートにいることにより、ファン・首脳陣は安心できます。
首脳陣には、安達に適宜休養を取らせて、体調管理をサポートしていってもらいたい。
大城滉二、伏見寅威
低迷した4月。
吉田の前の二番に入れられ、何度もチャンスを潰した大城滉二。
ここにきて打力が向上、オリックスの核弾頭を務めています。
性格的にも、あまり考えなくてよい一番や下位が適任。
守備範囲も広く、内外野で重宝されています。
シーズン前の私の評価は低かったのですが、ここにきてその評価を覆す働きをしてくれています。
三番目の捕手から、代打の切り札へ。
伏見寅威の働きを無視することはできません。
オープン戦からの好調さを維持し、大事な場面での起用も増え結果を残している伏見。
いままではその人間性(のみ)が高く評価されてきましたが、いまやそのバットが武器。
T、中島、小谷野がいないいま、伏見をベンチで寝かすのはもったいなく、積極的に一塁・指名打者で使っていくべき。
ローチ加入により、外国人野手が一人減るのであればなおのこと。
代打の切り札から、一塁レギュラーへ。
伏見寅威、チャンス到来。
がんばりましょう
「がんばりましょう」
・山岡泰輔
・松葉貴大
・近藤大亮
・黒木優太
・ロメロ
・マレーロ
・T-岡田
勝ち運がないというより、今季は自ら白星を手放している感のある山岡泰輔。
ここまでわずか2勝と、オリックス未来のエースの躓きは予想外。
大事なところでの一発が目に付きますが、案の定、リーグ最多被本塁打。
リフレッシュ休暇を経て、なにか変わってくれれば。
高いQSクリア率を盾に、契約更改で保留した松葉貴大。
昇給は勝ち取ったものの、今年は勝ち星なしと全くの不出来。
厳しい冬となりそうです。
黒木優太、近藤大亮
黒木優太と近藤大亮、
シーズン当初セットアッパーを務めた二人も、ちょっと厳しいですが「がんばりましょう」。
黒木は昨年後半の不調が心配でしたが、その不安を拭い去ることができず。
近藤は紅白戦からの不調が心配でしたが、同じく不安を拭い去ることができず。
どちらも投げてみなければわからず、
黒木は三振がとれず、近藤はムダな四球が多すぎて。
勝利の方程式に、この二人が本来の実力を発揮して加わってくれればリリーフ陣はさらに堅固に。
ちょっと厳しい「がんばりましょう」の評価は、ある意味期待の裏返しでもあります。
ロメロ、マレーロ、T-岡田
で、この大砲三門。
ロメロ、マレーロ、T-岡田。
彼らが昨年並みの活躍をしてくれていれば、いまごろ首位に立っていたかも。
開幕3連戦でのロメロ・マレーロ弾をみて、この二人は安泰と思ったのも束の間、
そこから長い眠りに入り、
ロメロの打率,228、マレーロ,209。
彼らがこの成績ゆえ、吉田一人がマークされる形となっています。
ローチ加入でいよいよ尻に火が付いた両助っ人。
後半戦、取り返してほしいものです。
最後にT。
なんで京セラのオールスターに君の姿がないのか。
目標はその先にあり
今日の記事を書くにあたって昨年の同テーマの記事を読み返してみたところ、
昨年の前半戦の成績は、38勝41敗と今年とそこまで変わりがありませんでした。
昨年は楽天がロケットスタートを決め、ソフトバンクはサファテをはじめとしたリリーフ陣が強固で崩せそうな気がなく、
優勝などつゆにも思えませんでした。
今年は首位西武と6.5ゲーム差。
まだまだ手が届く位置にいます。
しかし昨年、ここから失速したのも事実。
さあ、どちらに転ぶか。
チーム防御率トップの投手陣がこの状態をキープしてくれれば、Aクラスは大丈夫と思っています。
ただ目標は、その先にあり。
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