~オリックス、佐藤達也・大山暁史、戦力外通告 の巻~
第二次戦力外通告
だいぶ時間が経ちましたが。
オリックスは29日、佐藤達也投手(32)、大山暁史投手(30)の2投手に来季の選手契約を行わない旨を通告したと発表した。
佐藤達は大宮武蔵野、東海大北海道、ホンダを経て11年ドラフト3位で入団。中継ぎのスペシャリストとして活躍し、13年、14年には2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。今季限りで現役を引退し、球団のフロントに入る。大山は現役続行の意向でトライアウトも視野に入れている。
長村裕之球団本部長(59)は「(佐藤達とは)面談してきて体調も含めて引退しますということだった。人間性もまじめ。球団、チームのために尽力してほしい」と話した。(日刊スポーツ)
ドラフトで予定を上回る7人を獲得したオリックス。
追加の戦力外通告が必要となったところでこのリリース。
佐藤に関しては仕方なし。
大山に関してはもったいなし。
佐藤達也
佐藤達也。
過去の輝かしい栄光あれど、
2016年 43試合登板1勝4敗12H 防御率5.01
2017年 12試合登板0勝2敗2H 防御率7.30
そして、
2018年 登板なし
来季33歳。
今季年俸5500万円。
一選手としてみれば戦力外はやむを得ないところ。
寂しいですが…。
引退
別れは悲しいものの、その人間性が評価されての佐藤達也のフロント入りは、一ファンとして非常に嬉しく。
長村球団本部長の話から推察するに、
佐藤については戦力外の俎上に上がってはいたものの、なんとか現役を続けさせてあげたいと思っていたのでは。
しかし、自らの体調や若返りを図るチーム事情を考慮し、佐藤自身が自らユニフォームを脱ぐ決意をしたと。
戦力外というよりも、引退という表現が適しています。
ドラフト同期で同年齢の縞田拓弥も今年グラウンドに別れを告げましたが、その縞田も同じく人間性が評価されてのフロント入り(縞田に関しては今春の激励会で話させてもらったのですが、一瞬で大好きになりました)。
見る人はやはり見ていますし、
そうやってしっかりと見る目をもった人間がこのチームにいるというのは、チームにとっても有益で。
一度でも
今春の紅白戦で先発を任されながら、腰の違和感で回避。
そこからリハビリ経て二軍登板を重ね、シーズン最終盤9月26日に今季初となる一軍登録。
小谷野の引退セレモニーが行われた最終戦まで残り7試合。
そのうち4試合が京セラ。
佐藤の置かれた立場を考えれば、たとえ佐藤自身が引退を決意していなくとも、その間一度でもマウンドに立たせる選択を首脳陣はできなかったものか。
そこが悔やまれてなりません。
私的には、引退セレモニーをするのであれば、
小谷野より佐藤達也にしてあげたかった(佐藤は固辞するかもしれませんが)。
大山暁史
もう一人、大山暁史にも戦力外通告。
希望せぬままサイドに転向させられ結果出ず、
背水の覚悟で元のフォームに戻すと、大山最大の武器である投げっぷりのよさが戻り、
同じ左腕の海田が故障で離脱した2017年には自己最多登板となる32試合に投げ、プロ初勝利。
投球回数(26回)を上回る奪三振数(30)が示すように、
私のなかでは、球のキレはオリックスサウスポートップの評価でした。
今年はいまひとつの内容も、それでも145を超えるストレートを投げられる左腕は貴重。
トライアウトの結果次第では他球団のユニフォームを着ることも十分あり得るのでは。
二択の必要性
大山の戦力外通告は、今ドラフトで左澤優(JX-ENEOS)が獲れたことによる玉突きの印象大。
小柄なサウスポーで、
競い合う場所も同じ。
24歳のルーキーと30歳プロ1勝ピッチャーを天秤にかけて前者を選んだということでしょうが、
同じ左腕で同タイプといえど、その二択をする必要があったのか。
大山のキップのいいピッチングが好きな私はその思いを捨て難く。
大山は現役続行を希望とのこと。
まだまだ頑張ってもらいたい、
いや、頑張れるピッチャーです。