~オリックス・宗、ヒーローになれず の巻~
金子千尋
1勝2敗で迎えた、待望の本拠地開幕戦。
毎週火曜は金子の日、ということで本拠地開幕戦の先発は金子千尋。
左打者の内、右打者の外の制球よく、
この攻めを基本に打者を揺さぶります。
序盤は完ぺきな投球をみせていましたが、
中盤以降は、いつ点を取られるか心配通しのピッチング。
徳俵でなんとか踏ん張っていたものの、
七回、本日唯一の四球を新人の菅野に与え、
次打者の福浦に簡単にストライクを取りにいったところを弾き返されピンチをつくり、
あとワンアウトというところで、
代打平沢に同点打、荻野に本日3本目となる勝ち越し打を浴び、無念の降板となりました。
四球
決して悪くはなかった今日の金子のピッチング。
ですが、圧倒するほどの投球内容でもなく。
昨年リーグの最多与四球王に輝いた金子。
今日はストライク先行でその点は安心して観られていました。
しかし、
ただ一つの与四球が点に繋がる皮肉。
金子の後を継いだ小林もそうですが、
四球が最もダメということ。
宗佑磨
二回、三回と先頭打者が出るももう一本が出ず、
そうこうしているうちに金子が不安定になっていく悪い流れ。
それを断ち切ったのが、五回の宗のタイムリー。
高めのストレートをしっかり引っ張っての一打は、開幕戦を楽しみに来場したファンの鬱憤を晴らしてくれました。
四回には、球界屈指の韋駄天・荻野をホームで殺すスーパープレーを披露。
打球への入りはいまひとつでしたが、それを補って余りある強肩にファンはまたも歓喜。
三回にはプロ初盗塁も決め、
走攻守すべてにおいて目立った宗。
勝っていれば、宗がヒーローだったのですが…。
二つの微妙な判定
微妙な判定だった七回の荻野のタイムリー。
三塁線を破った当たりは、三塁ベース上を通過したとの三塁塁審の判断。
また、ロメロがフォアボールを選んで出た八回の小谷野の5球目。
判定はストライクも、これは明らかにボール。
私自身、草野球・ソフトボールで審判をした経験も多く、
アマチュアにもかかわらず、ストライク・ボールの判定に文句を言う人間が大嫌いなのですが、
プロならこれは抗議したくなるボールでした(言わない小谷野は偉かった)。
この二つの微妙な判定に、試合の流れをもっていかれました。
対象外
今季から導入のリクエスト。
ほとんどのプレーにリクエストの申し立てができますが、
ストライク・ボールの判定、
塁審の前の打球に関しては対象外。
つまり、今日のこの二つの場面では、どのような判定であってもリクエストできないということ。
ルール上仕方ないとはいえ、不運ではあります。
流れ、悪し
本拠地開幕をまたも落とし、
不運な判定に泣き、
宗はヒーローになれず、
Tが猛打賞を放つも、唯一の得点圏に走者を置いた場面では昨年同様打てない。
開幕4戦目にして、
流れ、悪し。
ただ、三回無死一塁で、
宗にバントをさせなかったのが一昨日の反省の結果とするならば、今後に望みはあり。
明日のアルバースにこの嫌な流れを止めてもらいたい。
オープン戦でロッテ相手に一度投げたことが、
はたして、吉と出るか凶と出るか…。
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