~オリックス・頓宮裕真、スコアボード直撃弾 の巻~
150メートル
昨日に続いての、スコアボード直撃弾のお話。
オリックス・頓宮裕真内野手(22)が4日、高知市東部野球場で行われた秋季キャンプでバックスクリーンを破壊する推定飛距離150メートルの特大弾を放ち、来季の正捕手獲りを強烈にアピールした。
1人で1時間打ち続ける特打。頓宮が放った打球は周囲の度肝を抜いた。バックスクリーンへ一直線、先攻の7番打者の名前が表記される部分に直撃し、粉々に砕けた。
「フォームをチェックしていたので当たったところは見ていません。毎日いろいろ試しているのですが、きょうが一番、いい感じで打てました」
今キャンプでは大学時代に慣れ親しんだ捕手に再転向。正捕手・若月から定位置奪取を目指している。西村監督は「なかなかあそこまでは飛ばない。いいモノ持っている」と目を細めていた。(デイリー)
杉本は140メートル、頓宮は150メートル。
ギリギリでフェンスを越えようが場外までもっていこうが本塁打は本塁打、1点は1点。
が、ファンは常人離れしたプロのプレーを観に球場に足を運ぶ。
沈鬱な頓宮
捕手再転向の頓宮。
足の故障もありシーズン完走できずも、治癒後のフェニックスでは吹っ切れたかのような働きをみせました。
勝敗が関係しない教育リーグでは、今後問題となるであろうリードは俎上に載らず、捕手としての評価は春まで持ち越し。
しかしあれだけの柔らかい打撃に飛びぬけた飛距離をみせられると、ファンの心も躍ります。
来シーズン終了後どうなっているかは別問題ながら、三塁守備に心折れ、沈鬱な頓宮の表情を見なくて済むのはファンも嬉しい。
準備不足
ただ、頓宮自身の三塁転向に対する準備不足は否めず。
亜大の先輩・佐藤和弘にあやかってのパンチパーマも不要ならば、
パンチを目立たせるために日焼けサロンに通っていたのは、愚の愚。
指名時に内野手で呼ばれていたことでも明らかなように入団前から内野転向は決定事項。
にもかかわらず、上記に現を抜かすはプロもしくは三塁守備をなめていたといっても過言でなし。
三塁守備、一朝一夕でうまくなるものではないものの、
だからこそ美容室に通うのがニュースになるのでなく、グラウンドで真摯に汗をかく姿が話題となってほしかった。
以前の記事にも書いていますが、これでは正直期待薄と感じていました。
もったいないとしか言いようがない。
パンチパーマ意味なし
頓宮にパンチパーマを提案したのは亜大監督・生田勉。
監督命令に抗えずということで始まった頓宮のパンチパーマ。
少なくとも大学の監督を名乗るのであれば、話題を集める方法を指南するよりも、野球人として人生の先輩としてプロの厳しさ・心構えをきっちりと教えて欲しかった。
ファンが求めているのは珍奇な髪形でなく、頓宮にしかできない豪打。
神戸の夜に舞ったあの一打は本当に美しかった。
プロの厳しさに触れた頓宮のいま、
パンチパーマをかける暇も意味もなし。