~オリックス、福良の慧眼 の巻~
契約延長
福良は悩んでいた。
チームを救うのは、AかBか。
熟慮のすえ、福良の出した答えは…。
交流戦の終わった段階、
しかも1か月の故障離脱があり、実働正味1か月半。
にもかかわらず、早々と残留交渉をすすめていく。
これだけ答えを出し続けてくれたならば、
結論はでています。
なにがなんでもロメロには残ってもらわないと。
勝負強さ
球団幹部は「これだけの外国人選手を獲得することは簡単ではない。来季も必要」と明言。シーズン中から契約延長に向けた交渉に乗り出すことに「当然でしょう」と断言した。
1年契約で入団した今季は、左膝を負傷して約1カ月離脱したものの、33試合に出場して打率・270、11本塁打、29打点。何より、勝負強さが際立つ。6月は2日の巨人戦で3点ビハインドの九回二死走者なしから代打弾を放ち、大逆転劇の導火線に。14日の広島戦は2打席連続本塁打で一時5点差を追いつく原動力となり、前夜19日のDeNA戦では終盤に逆転アーチ。3年ぶりの交流戦勝ち越しに導き、唯一無二の存在感を示した。
ロメロがいたから4月の快進撃があり、
ロメロがいなかったから5月の低迷があった。
ロメロが四番に座ることで打線に核ができ、
みなが自分の仕事に徹することができています。
DeNA戦でも全力疾走で内野安打をかちとり、小谷野のスリーランを呼びました。
また阪神との第3戦では、ランナー一二塁、二塁ランナーロメロの場面で、
まだ足のけがが完治していない状態にもかかわらず、捕手がボールをこぼしたのを見逃さず、一気に三塁を奪う好走塁もみせました(その時一塁ランナーの小谷野は動けず)。
とにかく、グラウンドに出れば一生懸命。
打つのみならず、
その姿勢が範となりうる選手でもあります。
勝負強いということでロメロにしました
ロメロの大活躍をみて、いつも思い出すのが、
デイリースポーツ・1月10日のこの記事です。
年が明けて各地から自主トレの話題が届くようになった。2月1日のキャンプインが今から待ち遠しい。
オリックスのキャンプで一番の注目は新外国人。特に4番候補のステフェン・ロメロ外野手(前マリナーズ)が打てるのか?最下位からの浮上を目指すチームのキーマン。早くどんな打撃をするのか見てみたい。
というのも気になる情報があるからだ。ロメロ獲得の際に福良淳一監督がこんなことを話していた。
「もう1人飛ばすのがおったんやけどね。勝負強いということでロメロにしました」
指揮官はいくら聞いても、もう1人の名前を明かすことはなかった。調べてみるとその選手もNPBに来ることが分かった。ソフトバンクの新外国人カイル・ジェンセン内野手(前ダイヤモンドバックス)だった。
共に右の大砲。比べてみるとメジャー通算はロメロの4本塁打に対しジェンセンは2本ではあるが、あまりにも試合数が少ない。ならばマイナーではどうか。通算6シーズンで100本のロメロに対してジェンセンは8シーズンで178本。数字で見ればロメロの方が長打力では劣っている。が、例えば昨季の3Aでジェンセンは133試合で169三振。ロメロは106試合で67三振。確実性では上回っている。(以下略)
慧眼
打率,270、11本塁打、29打点。
かたや、
打率,083、1本塁打、1打点。
ジェンセン、ソフトバンクという巨大戦力に跳ね返されている印象もありますが、
ではロメロがソフトバンクにいたらどうなるか?
クリーンアップを担っているであろうことは間違いなく、
四番を任されてもなんら違和感はありません。
その選択のみならず、
その理由もすばらしい。
福良の慧眼に、頭が下がる思いです。
ドラフトでごり押しした山岡、
そしてこのロメロ。
福良の信念が形となって表れています。
ときには憤りを覚えることもありますが、
それも昨年に比べればだいぶ減っている今季の福良采配。
福良は悩んでいた。
チームを救うのは、ロメロかジェンセンか。
熟慮のすえ、福良の出した答えは…、
ロメロだった。
福良の慧眼と信念を信じて、
オリックスを応援するのみです。
まだまだ上を目指して。