~オリックス、弔いの白星! の巻~
追撃のロメロ
四球・四球・エラー。
これにヒットと記録に残らないTのエラーも加わって、初回、あっというまの2失点。
しかし、
そんないやな空気を一掃したのは、やはりこの人、
オリックスの四番・ロメロ。
センター右への特大の本塁打で早々と一点差に迫りました。
ゴロピッチャーの相手先発・ウルフから小島・駿太が外野まで軽々と運び、今日のウルフは与しやすしとの印象でしたが、
やはり一点入るのと入らないとでは大違い。
このロメロの本塁打で、今日もいけると確信しました。
祝砲のマレーロ
四回、Tの四球と中島の詰まりながらのライト前ヒットで無死一二塁のチャンス。
ここで本日誕生日のマレーロがセンター前に弾き返し、同点。
その裏勝ち越されるも、
エラーで出た小島をロメロが返し再び追いつき、
マレーロが猛打賞となるレフト前ヒットを放ち、ついに5-3と勝ち越し。
ロメロ、マレーロ、
オリックス自慢の助っ人二人で5打点の大活躍。
この二人がいなかった5月に苦戦したのもさもありなんという働きを、みせています。
しかし、マレーロ。
第一打席でのバースデイソングは、非常に嬉しかったでしょうね。
ラッパのないメジャーでは観客がこうやって祝ってくれることはないでしょうから。
それに応えての猛打賞ならば、現地観戦のファンの方々のおかげですね。
大城、若月、小島
大きかったのは八回の追加点。
今日もショート・サード・セカンドと一人三役の大城がツーベース。
若月がしっかり送り昨日の屈辱を雪ぎ、
一番に入った小島がこれも猛打賞となるセンター前ヒットを放ち、貴重な1点をあげました。
小島としては左投手から放った一本は自身の価値を高め、
チームとしては脇役のみで奪った一点は一点以上の重みがあります。
これで3点差となり、
黒木、平野も楽に投げることができました。
早い継投
ただ一つ、首を傾げたのは、
ディクソンの交代。
中五日といえど、5回82球での降板はやっぱり早すぎます。
この西武戦すべてで先発の交代が1イニング早かった。
結果として抑えたものの、
六回の金田は勝ちゲームで投げるにはあまりにも不安。
腰高のフォームのせいで球は総じて高く、制球も定まらず。
あそこで追いつかれていたら、今日のゲームどうなったか分かりません。
星野から平井に代わり、先発の我慢が足りなくなった印象。
この状況が続けば、中継ぎ陣の勤続疲労がいまから心配です。
追悼
西武をスイープで、3.5ゲーム差。
獅子の尻尾を捕まえました。
ただ、
3位狙いに収まる必要もなく、
これからも一戦一戦白星を重ねていくのみ。
阪急黄金時代を支えた上田利治氏が亡くなられました。
名将に捧げる今日の白星。
勝ちにこだわり続けた上田さん、
宿敵だった西武を逆転してのこの勝利、きっと喜んでくれていることでしょう。
阪急ブレーブスをいまも愛する者として、心よりご冥福をお祈りいたします。