~オリックス、記録に残らない2つのエラーで逆転負け の巻~
T今季初安打
高めにすっぽ抜けた金子のフォークに体を泳がされながら掬ったTの打球はライトポール際に。
惜しくもファールで、浮かんだのは、三振前の大ファール。
しかし、同じく高めに入ってきたチェンジアップを、またも泳がされながら今度はフィールド内に入れ、T今季初安打。
そしてそれは、均衡破る貴重なタイムリーツーベース。
塁上で珍しく感情を露わにしたT。
不恰好なガッツポーズは不器用なTらしい。
ベンチも監督以下大喜び。
それだけTが慕われ、誰もがTの初安打を待っていた証。
今季一の気持ち悪い負け方
このTの殊勲打を今日の記事の見出しにするつもりも、そうは問屋が卸さず。
八回に平野が逆転打を浴びひっくり返され、反撃する精神力も技術もなくそのまま負け。
またも五割チャレンジ失敗。
山岡の好投も報われず。
1点差でもあり、この八回を抑えていてもどうなったかは分かりませんが、八回の点の取られ方が実に悪い。
今季一の気持ち悪い負け方。
セカンド太田、ショート大城
その八回、一死一塁。
力なく投手の頭を超えた中田の打球をセカンド太田が処理。
そのまま一塁に投げるかと思いきや、なぜか間に合わない二塁ベースを踏みにいきもちろんセーフ。
そしてそのロスのせいで一塁もセーフ。
一死一二塁。
低めのフォークで空振りを奪ったあとの高め147キロの真っすぐに、バッテリーの思惑通り詰まらされた野村の打球は、ショート大城の正面へ。
簡単にゲッツーでチェンジと思いきや、握りかえるロスがあり一塁間に合わず。
守備買われての中堅選手
この回奪ったアウトは実質5つ。
しかもこのミス二つは記録上エラー扱いされず、平野に負け投手、自責点2が記録される不条理。
平野が許した決勝打。
もう一つ低めに落とせれば完璧でしたが、フルカウントからはなかなか難しい。
これはフォークを狙い打った浅間を褒めるべき。
しかし、太田に大城。
勉強中の太田はある程度のミスは込みと諦めも付きますが、大城はいただけない。
もちろんミスしたくてやったわけではないとはいえ、立場的には中堅で、守備を買われて一軍にいるわけですから視線も厳しくなります(その後の怒りのヒットはお見事でした)。
そのまま宗三振
勝負としては、Tのタイムリーの後の逸機が痛かった。
2四死球で満塁となりバッター宗。
ここで左サイドの堀をぶつけてきた日本ハムベンチ。
こちらも伏見で勝負を賭けるかと思いましたが、オリックスベンチは動かず、そのまま宗三振。
次打者の太田も倒れ追加点なし。
敗戦に直結
宗の場面。
7年目の宗は太田や紅林と違い経験を積ませる立場にあらず。
にもかかわらずそのまま打席に立たせたのは、勝ち越したあとの守備を考えてのことか。
モヤの離脱に伴い内野手の山足を補充。
(安達への配慮もあり)薄い内野陣のカバーをせっかく行えていたのだから、ここは伏見でもう一点を取りに行くべきでした。
中嶋のミスに二遊間のミス。
それらが敗戦に直結。
Tの喜びも、Tの一打を喜んだファンの喜びも吹き飛びました。
よろしければ一押しお願いします。