~オリックス、守り切る! の巻~
レフト・T-岡田
昨日の記事のタイトルが「打つも守れず」。
今日は「守り切る!」
守備で落とした翌日に、守備で白星をもぎ取る。
六回、二死一二塁のピンチ。
外野はバックホームに備え前進守備。
疲労困憊の田嶋のストレートを弾き返した田村の当たりは、ライナーで左中間に。
やられたと思った瞬間、現れたレフト・T-岡田。
ジャンプ一番、スーパーキャッチ。
勢いあまって二回転もボールは離さず。
これが抜けていれば、この試合、ここで勝負あり。
万雷の拍手の中、照れ笑いでベンチに戻る選手会長の姿は、
まさに、我らが愛すべきT。
安達了一&小田裕也
ゴロバウンドとのタイミングが微妙にずれて、難しい処理が多かった今日の安達。
珍しく悪送球でランナーを許したものの、それ以降は好守を連発。
八回、鈴木大地のセンター前に抜けそうな当たりをダイビングキャッチ。
今年この位置にいるのは、
安達がショートで試合に出続けてくれているから。
安達の存在は、非常に大きい。
そして九回。
一死二塁で、六回同様前進守備を敷いた外野陣。
増井のフォークをきっちり捉えた藤岡の飛球がぐんぐん伸びて、ライトに。
この回から守備固めに入った小田、一目散に下がって白球を捕まえる。
これもビッグプレー。
このファインプレー3つが、チームに白星を呼び込みました。
田嶋大樹
オリックス先発は田嶋大樹。
1985~1988年に使用した、阪急最後のビジターユニに痩身左腕。
この組み合わせに、阪急ブレーブス#19、高木晃次を思い出していました。
立ち上がりの田嶋、制球に苦しみましたが、
そのピッチングも阪急時代の高木を彷彿とさせ。
しかし、
それでもストレートを置きにいかず腕を強く振れるのが高木との違い。
毎回ランナーを許す苦しいピッチングでしたが、
五回六回のピンチを根性で凌いで、6回2失点と試合をつくってくれました。
点が入る予兆すらなく
昨日から再び湿りがちの打線。
貧打ここに極まれりといった内容で、ロッテ先発の土肥を打てず。
その土肥、
テークバックの小さいフォームからストレート、変化球を投げ分け、オリックス打線を手玉に取ります。
攻撃も淡泊で工夫なくイニングを重ね、七回まで散発の2安打。
点が入る予兆すらなく。
吉田正尚vsドミンゲス
となると、吉田正尚以外いなく。
初回に高めのボール球をパワーでスタンドに運び、先制のツーラン。
ロッテ側も吉田にだけ注意していたようで、
六回のピンチも、カウントが悪くなると迷わず申告敬遠でロメロと勝負。
一方、オリックス側が警戒していたのは、昨日二発のドミンゲス。
しかし今日も同点弾をレフトスタンドに運ばれました。
昨日はストレート、
今日は変化球。
甘く入ったとはいえ、それをきっちりと捉えるのが調子のいい証拠。
2-2の同点、
吉田正尚vsドミンゲスの一騎打ちの様相を呈して試合は八回に突入。
吉田正尚に軍配上がる
八回表、ロッテの先頭打者はそのドミンゲス。
逃げることはできない状況で、対するは山本由伸。
山本、好調ドミンゲス相手に、
フォーク、カットの連投で三振に切って取る。
山本がその実力を発揮できれば怖るる相手はいない、そう確信しています。
対して八回裏。
ツーアウトから後藤、山足が四球を選んで一二塁。
バッターは吉田正尚。
変化球を強振した打球は、目にも止まらぬ速さでセカンド横を抜けていき、
待望の勝ち越し。
吉田正尚vsドミンゲス。
吉田正尚に軍配が上がりました。
増井浩俊
九回は増井。
ストレートが暴れて、先頭の九番田村にストレートのフォアボールを与えて冷やりとしましたが、
次打者の一番・荻野の犠打でワンアウト貰って落ち着き、助かりました。
これで今月7セーブ目となった増井。
山本のブルペン加入がいい刺激となったようで、
若い山本に負けまいと、クローザーとして結果を残し続けてくれています。
強いチームの勝ち方
ロッテとしては、
安パイの後藤への四球が痛恨で、
さらに言えば、藤岡の大飛球で二塁走者の岡田が三進できなかったのも大きかった。
そのせいで、増井に遠慮なくフォークを投げさせる環境を与えてしまいました。
今日のような接戦では、
往々として、
無駄な四球と記録に残らない判断ミスが、試合を分けることとなります。
わずか3安打で奪った3点を、内外野の好守で守り切り、
3-2で勝利したオリックス。
下位の楽天、ロッテとの6連戦をきっちりと2カード連続の勝ち越しで終え、
借金1で、交流戦に突入です。
頽勢を凌ぎ少ないチャンスをものにして、守り勝つ。
これぞ強いチームの勝ち方。
最高です。
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