~オリックス・大下誠一郎、初打席初本塁打初ヒーローインタビュー! の巻~
大下誠一郎
支配下登録翌日の一軍登録、即スタメン。
八番・サード、大下誠一郎。
第一打席は、松井佑介のライト前タイムリーで同点に追いついた直後。
楽天先発・辛島の低めの球を3球見逃して優位に立ち、3‐2からの内寄り真っすぐをインサイドアウトのスイングで叩いた打球は低い弾道でレフトフェンスを越えました。
大下誠一郎、プロ初打席初本塁打。
大下のバットが叩き出したこの3点が決勝点となり、チームは連敗を止め、今季唯一の神戸でのカードの初戦を取りました。
声
チームに白星を与えたのは大下のバット。
ただ、それよりも目(耳?)を引いたのは大下の声。
キャンプ中から目立っていたその声は、半年のプロ生活を経てさらに大きく。
一球ごとに三塁から投手にかけられる声は、投手を鼓舞しチームを鼓舞し。
チームの雰囲気はガラッと変わりました。
昇格一日目ながら、大下が本塁打打った後のベンチは大盛り上がり。
せっかくやるならばなにごとにせよ、楽しく明るい方がいい。
福岡弁
弾道低くスタンド入るまで全力疾走。
その後、緊張から解き放されて生まれた笑顔はなんとも愛くるしい。
勝利投手の山本と並んで行われたインタビューでも、らしさ満開。
本人が自己紹介していたように福岡県北九州市出身。
福岡を離れると(恥ずかしさもあり)方言は消えていくものですが、高校大学と栃木で過ごしながらいまも堂々の福岡弁。
周りに流されない磊落さが窺い知れます。
面白い選手が出てきました。
これから打撃守備と壁にぶち当たるでしょうが、そこは技術アップのみ。
それを乗り越えていくための精神力は備えています。
山本由伸
先発の山本由伸は、この大下の一発でだいぶ楽になりました。
何度も書いていますが、好投手だからまず一点、とにかく一点の考え方は大間違い。
好投手だから大量点を狙っていく攻めをし、それが叶えば今日のように楽に投げられます。
それでも四球と失策が絡んでピンチを招いた六回に七回。
ここの投球は観ていて面白く、まさに天晴。
久しぶりに山本らしい投球をみました。
中川圭太、二軍落ち
中川圭太が二軍落ち。
十分すぎるほどの機会を与えたものの結果出ず。
中川も納得できる降格でしょうし、精神的にも楽になったはず。
下でもう一回練習です。
「がんばろう神戸」から25年。
今カードが唯一の準本拠地神戸でのゲーム。
「Blue Wave」の黄色と青が、スタジアムの緑の芝と土とカクテル光線に映えていました。