~オリックス・吉田正尚、復帰! の巻~
落下事故
一歩間違えば大惨事になっていた、試合前のパイプ落下事故。
受診後、被害にあった中島はベンチに顔を出し一安心でしたが、
落下の可能性のあるそのような危険な場所で(たぶんいつものことなのでしょうが)練習していることに、不安を覚えました。
例えば、打撃練習中にボールが当たる事故などは不可避な面もありますが、
今回の件は最悪のことを考えて行動すれば、避けられる事故。
じっさい、路上で高所作業中の車の下は、万一の危険を考慮し通れないわけですから。
なんかこういうところに、
フロントも含めたチーム全体での気の緩みや思慮不足を感じられます。
しかし、
中島が大したことなくて、本当によかった。
吉田正尚、一軍復帰
オリックスファンが待ちに待った吉田正尚が、なんの前触れもなく今日一軍復帰を果たしました。
本人にも今朝伝えられたそうで、
福良の思い付きが原因なのでしょう。
4連敗中のチーム。
その間の得点は、0→3→1→2。
誰が考えても、貧打が最大の敗因であり、
ならばその欠点を埋めるために処置を講じるのは指揮官として当然のこと。
そこで思い出したのが、吉田正尚だったということでしょう。
昨日の試合後にコーチと話し合って決めようよと、軽くツッコミも入れたくはなりますが、
状態に関しては田口に確認済みのはず。
下でなにかを学ぶことはなく、試合に出れる体ならば上で働くべき選手。
即、三番DHで先発出場。
じつは、主砲・ロメロの前を打つ三番がオリックス打線の課題でした。
安達、中島、武田。
挙句の果てには、小島…。
昨日までは小谷野が入っていましたが、本来ならば勝負強い小谷野は五番を任すべき選手。
この空席にスポッと入った吉田正尚。
折り返し間近のこの時期、
やっと、今シーズンの課題が解消されました。
諸刃の剣
最初の打席、
オープン戦以来久々に吉田を観ましたが、
そのスイング、衰えていませんでした。
あのフルスイングのためには、安定した下半身と腰の回転が重要となってきますが、
逆に言えば、それだけ負担もかかるということ。
豪快なスイングを観て安心するとともに、恐ろしくもなりました。
諸刃の剣ではありますが、
吉田にしかできないこのスイング、いつまでも貫いてほしい。
NPBで数少ない、金のとれる選手なのだから。
もってるもの
第二打席、二死から同期の大城が走り抜け、
満塁のチャンスで吉田に打席が回ってきました。
四球目の抜けたストレートをきっちりとらえ、センター前へのタイムリー。
帰ってきた吉田のバットで、二点を先取しました。
もってるものが違います。
復帰初戦で、
満塁のチャンスで、
しっかりとタイムリーを放つ。
すばらしい選手だと再確認しました。
7勝目
このまま試合はサクサクと進み、4-0でオリックス勝利。
連敗も4で止めました。
吉田のタイムリーもありましたが、
この投手の活躍も忘れてはいけません。
先発のディクソン。
7回99球、被安打5無失点のナイスピッチングでした。
三振を9つも奪うなど、いい意味でらしくないピッチングでしたが、
ヒーローインタビューでそのことを問われても、「ハプニング」と返したディクソン。
浮かれずにいるその姿をみると、後半戦も期待してしまいます。
これでディクソンは、チームトップの7勝目。
念願の二桁勝利まであと3つです。
復帰
あと1イニングディクソンでもよかったとは思いますが、
失敗の続いた黒木、平野に早いうちにリベンジの機会を与えるという意味では、今日の交代は仕方ないかなと思います。
ただ、八回の2点があったからよかったものの、
やはり平野は、怖い。
吉田復帰で、
オリックスに欠けていた最大のピースが、いま埋まりました。
しかし、「復活」とは言いません。
復活の文字は、本塁打のあとに使います。
今日はちょっと弱い「復帰」との表現で締めたいと思います。
吉田の復帰。
七夕から二日遅れましたが、オリックスファンの誰もが短冊に書いた願いだったのではないでしょうか。