~オリックス、サヨナラスリーベース?で2連敗 の巻~
実質2失策
同点の九回表の攻撃がサクッと終わっての九回裏。
工藤が田嶋対策で一番にもってきた松田がヒット、二番・中村の打球は右中間を破り。
この回より守備固めでライトに入った西浦がファンブル、中継に入った大城も捕れず、その間に松田の代走・牧原が還って、サヨナラ負け。
記録上は中村のサヨナラスリーベースながら、実質は2失策。
「微差は大差」は前前々監督の著書のタイトルでしたが、まさにそう。
小さなミスの積み重ねが最終的には黒星に、チームの低迷に繋がります。
年長者の心配事
中継ミスといえば、前カードでも、杉本の返球が中途半端でその間に相手走者に次の塁を奪われるということがありました。
このときは失点にも敗戦にも繋がらなかったものの、決して難しくないプレーができないチームが浮上することは、球史に残るぐらい打ちまくるなどの超攻撃的チームでない限り、ありえません。
本塁打を放った打者を映すカメラに入ってふざけるのはチームの明るさとはまた別の話。
自分の置かれた現状を考えればそんなことする心の余裕はないのでは、が年長者の心配事。
10年、あっという間。
打がまったく物足りない西浦。
同じ外野手右投げ左打ちの先輩の姿を思い起こせば、いろいろと見えてくるはず。
150キロのストレート
今日の田嶋は速球が150キロに乗るなど、いい頃のスピードが戻ってきていました。
その分御しがたく四球が増える結果となったものの、六回の三者連続三振など惚れ惚れするばかり。
そしてこの三者連続三振の決め球はすべてストレート。
田嶋の復活はストレート次第と口酸っぱく言ってきた者としては、完全復活を印象付けるこのピッチングは嬉しいの一言。
初回、満塁で左キラーの川島。
あわや満塁本塁打の大ファール後サードゴロで切り抜け、珍しく先制点ももらい、これで2勝目と感じていたのですが…。
防御率2位でまだ1勝
高谷の同点ツーランは、ストレート待ちでイチニサンと振ったところに丁度ストレートが来て持っていかれた印象。
ただ、その真っすぐが高かった。
松田の同点弾も同様に高かった。
防御率2位でまだ1勝。
昨年の山本由伸よりも援護も運もない。
ただ今日も、ナイスピッチングでした。
独走・吉田正尚
今日も2安打と暴れまくった吉田正尚。
先制打に勝ち越しアーチと要所で打ってくれました。
吉田を独走させるでなく、吉田と並走する選手がいればもっと点が入るというのは前カードのジョーンズが証明済み。
中川、ジョーンズ、安達、T。
全員など求めずも、この中の一人が(1カードだけでも交互に)並走してくれれば面白いのですが。
「差が出た」2連敗
いい試合ではありましたが、結局は粘り負け。
このカードから3連戦に戻ったパリーグ、6タテ同様最初の3連戦でいきなりの3タテリーチ。
3連勝を飾った後の中嶋のコメント。
「(25日からのソフトバンク戦には)挑んでいきたい。これで差が出るのか?イケると確信出来るのか?の差が出ると思う」(BASEBALLKING)。
いまのところ、「差が出た」2連敗です(西村時代に比べて負けてもまだ試合を楽しめてはいますが)。