~オリックス、K-鈴木の初勝利を6四球・3押し出しで消す の巻~
1イニング4四球
待ちに待った今季初登板のK-鈴木が、12球団最強打線の西武を相手に7回・118球無失点の好投。
七回裏、
上位打線が3人で終わった後、ブルペンから近藤大亮が出ていく姿が画面に。
そのとき心に湧いたのは一言、不安。
ビハインドとリードの場面でピッチングが異なるのが制球に難がある投手の特徴。
さらにオープン戦の乱調が、シーズンで好投しても拭えず、
もう一つ言えば、ここ最近明らかな登板過多。
これらすべてが杞憂となることを祈りましたが、結果1イニング4四球で試合を壊しました。
近藤大亮、即帰宅の即二軍落ち
先頭打者・岡田をツーストライクと追い込みながら、粘る岡田を仕留めきれず、それが悲劇の始まり。
その悲劇は自らのみが招いたものですが。
ストレートは伸びており、ストライクゾーンに入れば抑えられるだけの球威もありながらそのストライクが入らない。
一死一二塁から秋山へのこのイニング3四球目となったインコースのボール判定に首を傾げていましたが、判定に不平を述べるようなレベルにあらず。
ストレートでストライクが取れないのだから相手との勝負云々の段階ではなく、単に技術がない。
今季ここまで荒れたピッチングは初めてといえど。
即帰宅の即二軍落ち。
セットアッパーは難しくもブルペン陣を支えていくべき投手であることは間違いなく復調が待たれますが、フォーム等技術面を大幅に改善しない限りたぶん同じことの繰り返し。
山崎福也、即帰宅の即二軍落ち
近藤自滅の後に登板したのが山崎福也。
前カードのソフトバンク戦から厳しい場面を任されるようになりましたが、前回はサヨナラホームランを浴び、今回は2押し出し。
山崎がつくったピンチではないものの、逃げの投球は明らか。
技術面のみならず精神面のひ弱さも以前からの課題でしたが。
こちらも即帰宅の即二軍落ち。
厳しすぎる気もしますが、森へのストレートの押し出しをみれば、やむなし。
若月の起用
近藤登板も疑問でしたが、もう一つ納得がいかなかったのがこの回から若月を起用したこと。
今日のスタメンマスクは伏見。
昨日西武打線に滅多打ちを食らった一因を若月のリードに求めた上でのスタメン落ちだと思っていたので、この大事な場面での若月起用には首を傾げ。
ベンチにはリード重視型の山崎が控えており、伏見を代えるなら山崎勝己を使うべきだったのでは。
私的には(打撃面でのミスはともかく)好リードの伏見を代える必要性を感じませんでしたが。
嘲笑
結局、近藤と山崎福也で6四球、3押し出し。
お金を払ってみせるプロのレベルにあらず。
Kが根性のピッチングをみせていただけに余計に。
ただ立っているだけで点が入り、
ただ立っているだけで追いつき、
ただ立っているだけで勝利を拾う。
これぞ、棚ぼた。
西武の選手、ファン、笑みがこぼれ。
その笑み、もちろん嘲笑ですが。
K-鈴木
本来ならば今日の記事は全て、K-鈴木の力投を称賛し、K-鈴木の初勝利を寿ぐはずでした。
ウエスタンでの完封劇を生観戦した記事でも書きましたが、昨年に比べ、ストレートは力強さを増し、アウトローにきっちり投げ切れる制球力を手にしたK-鈴木。
それは一軍のマウンドでも変わらず。
昨年から大きく成長した姿を京セラでもみせてくれました。
ピンチになればなるほど逃げず、球速も増す。
これぞプロの、男のピッチング。
その姿は、自滅した二人と対照的。
Kの魂のピッチングに感じるものがあったからこそ、西村は近藤と山崎に厳しい対応を取ったのでしょう。
1イニングに6つの四球に3つの押し出し
チャンスでもう一本が出ない打線。
三回二死満塁フルカウント、投げた瞬間ボールの球にバットを出し三振を喫し、
さらには五回一死一三塁で4球続いたストレートを捉えきれず注文通りのゲッツーに倒れた伏見。
ゲッツーはまだしも、三回の三振は痛かった。
とにかく、
打たれて負けるならまだしも、プロが1イニングに6つの四球に3つの押し出しを与えてはそれはもうプロではない。
取れる試合をこうやってほぼ自滅で落とし続け、
借金は今季最多の6。
ため息しか出ません。