~オリックス、快投・成瀬善久 の巻~
投手中心
第3クール最終日の紅白戦。
二軍でも同日に行われ、頓宮、フェリペらは親子紅白戦となりました。
投手陣は新人・ベテラン・助っ人と多士済済がマウンドに上がり。
野手はまだ調整途上?で、どうしても投手中心の感想となります。
紅組は、ディクソン→アルバース→エップラー→比嘉→澤田→富山。
白組は、山岡→成瀬→近藤→山田→荒西→山崎福→左澤。
今日は、勝利した白組投手陣について。
山岡泰輔
先発は開幕投手最有力の山岡泰輔。
昨年はルーキーイヤーに比べ20cmボールが高くなり、それが被本塁打が増えた理由とのことですが、
今日はさらに10cm高かった。
主軸の吉田正尚、T相手にはギアを入れたのか低めに変化球を集めきれていましたが、その他はもう一つ。
目標は一か月後なのでここに合わす必要はなく、オープン戦経て徐々に調子を上げていってくれれば。
成瀬善久
二番手は新加入の成瀬善久。
ヤクルトでの成績と実際に観たトライアウトの印象があまりにも強く、貴重な一枠を使ってまで獲得する価値を感じなかったのですが、今日のピッチングは実にすばらしかった。
ストレート・変化球ともに低めに集め、宗、吉田正尚にTを外スライダーで三振に斬ってとり、2回無失点。
とにかく低めにという意識が感じられ、これこそがベテラン左腕の投球術。
球速の落ちた右投手は、小松しかり攝津、金子しかり生きる道が狭まりますが、それに比べ技巧派左腕は、山本昌しかり石川しかり寿命が長い。
成瀬もその系譜を継いでくれれば。
それが期待できる今日の快投でした。
近藤大亮、山田修義
五回は近藤大亮。
制球にばらつきがあるものの、腕をしっかり振れており、ストレートで押し込む場面も多くみられ。
次が山田修義。
先頭の宗に対し、外ストレートを2球続け最後に同じ軌道から外へのスライダーという攻め方は昨年と同じ。
これが観れただけで十分。
自信が生まれたせいか、こちらも腕をきっちりと振れています。
荒西祐大
新人の荒西祐大が実戦初登板。
2イニング目は落ち着いて投げられていました。
昨年序盤、ルーキーの田嶋が自信をもって放ったクロスファイヤーをボールと判定されていましたが、荒西も右打者のインコースストレートを主審に弾かれ、プロの狭いストライクゾーンの洗礼を浴び。
ただ、右左問わず内外投げ分けられており、次回登板が楽しみです。
山崎福也、左澤優
荒西から山崎福也へ。
打者の目先を変える大きなカーブが効果的で、制球もそれなりにまとまっていました。
アウト一つずつという意識で投げていってくれれば。
最後はルーキーの左澤優。
山足、宗、大城をわずか6球で片付けました。
コントロールには困らない印象で、もう少しストレートに力強さが加われば打ちにくいピッチャーになります。
収穫は成瀬
とにかく今日の収穫は成瀬。
テスト入団のため、早めに仕上げてきたという利点はあるものの、今日のようなピッチングができればシーズンに入っても十分な結果を残してくれるはず。
私の入団時の見立てを大きく覆す返すくらいの活躍をしてくれれば、非常にありがたい。