~オリックス・山田、2年ぶりの白星! の巻~
西野骨折
三番に定着してきた西野が謎のスタメン落ち。
福良の迷走がまた始まったかと思いきや、
真相は、試合前の守備練習での怪我。
頭部骨折で長期離脱は避けられない模様で、チーム、本人的にもかなり痛い。
宗も練習中に骨折。
西野に関しては、どのような状況で起きた怪我なのかは分からないものの、人工芝の京セラゆえにイレギュラーは考えにくく。
福良の決断①
代わって三番に入った中島が、初回ライトにうまく運んで先制の犠牲フライ。
パワーは衰えたものの、技術は卓越したものがあります。
オリックス先発のローチは、3回3失点で降板。
球が全体的に高く、福良も早々に諦めました。
力で抑えられるピッチャーではないゆえ、低めに来ないと抑えるのは難しく。
ローチの後を継いだ山岡がロングリリーフ。
3回1/3を無失点に抑え、福良の決断が奏功しました。
代わり端の四回、ヒットとエラーで無死一三塁のピンチを凌いだのが大きく、
ここで打たれていたらワンサイドゲームになっていた可能性も。
ピンチバンター・福田
七回、中村の好守に阻まれ無得点。
いやな空気が流れたなか、一点を追う八回裏、
中島が格で、吉田が恐怖で四球を選び無死一二塁。
バッター五番の伏見の場面で、代打・福田。
規定打席未満も三割の五番打者に代打ということは、福田の役目はバント。
つまり、ピンチバンター。
ゲッツーのリスクはあれど、それでもランナーは三塁に残る可能性が高く、
犠打失敗のリスクの方が流れを止める意味でも怖く。
しかもピンチバンターには、尋常ならざるプレッシャーもかかる。
それでも福良の選択は犠打。
そして、福田がしっかりと決める。
タイミング的には三塁転送していればアウトだったかもしれませんが、半端ない重圧のなか、よく決めました。
荒れる益田に安達で勝負
白崎死球、大城三振で、点が入らぬまま二死満塁。
バッターは安達。
今日の3打席のバッティングの内容、ひいては最近の内容をみれば、まったく打てそうな気配がなく、
当然代打と思いきや、まさかの安達そのまま。
西野(実際は病院に行っておりいませんでしたが)、小田も控えていたこの場面。
彼らを代打で使うと、ロッテは左殺しの松永をもってきたはず。
となるとこちらも代打の代打に右打者を起用。
しかし、武田を代走に出した結果、残るは山崎勝己のみ。
それならば、荒れる益田に安達で勝負。
そこまで考えての、福良の判断だったのでしょう。
福良の決断②
その安達、ファンの期待(というよりも願いという方がふさわしいかも)に応えて、走者一掃のタイムリースリーベースで試合をひっくり返す。
期待していなかった分、喜びは驚きが重なり二倍に。
福良の決断が見事に奏功しました。
8連敗以降、
バント一択から、強攻、盗塁、エンドラン、バスターと、采配が3年経ちようやく多岐にわたってきた福良。
それが当然のことで、さらに言えば時すでに遅しなのですが、
少しは観れる野球になってきました。
今日も初回、二番・西村に犠打させず。
西村には犠打を求めていないようですが、そんな攻撃型の選手を二番に据えることだけでも進歩。
二回の無死二塁での犠打は、全くもって余計ですが…。
山田修義の復活星
福良の好判断も、安達の殊勲打ももちろん勝因。
しかしそれを呼んだのは、山田修義の好投。
七回一死二塁のピンチで登板し、左の角中、鈴木大地を抑え、
回を跨いだ八回も三者凡退に斬ってとり、試合の流れを呼びこみました。
以前の記事でも、山田の柳田に対するピッチングを今季観たなかでナンバーワンと絶賛したばかりですが、とにかくスライダーの切れが絶品。
そのスライダー、二軍投手コーチの小松の指導のおかげだそうで、
小松の助言が、一人の瀬戸際のピッチャーの運命を変えました。
山田修義、
2年ぶりの白星。
苦しみぬいた末の復活星。
開幕前の激励会で山田の実直な人柄に心底惚れた人間として、これほど嬉しいものはありません。
明日先発・東明大貴
難敵ボルシンガーに負けず、さあこれで3連勝。
順位どうこう言う時期ではまだなく、とにかく借金を一つでも減らし、まずは五割に戻ること。
明日の先発は、復活待ち遠しい東明大貴。
数度の手術を経て、今季初登板。
次は東明の番。
あの蕩けるような笑顔を、もう一度。