~オリックス・山岡泰輔、4年ぶりの完封勝利! の巻~
4年ぶりの完封勝利
山本のノーヒットノーラン同様、最後の打者を一塁ゴロに仕留め、山岡泰輔、4年ぶりの完封勝利。
1点リードという緊張感から追加点貰って緊張和らぎ、九回にはおまけの2点。
それで弛緩することもなく最後まで一人で投げ抜いて、田嶋に次ぎ2試合連続の完封劇。
108球と病み上がりでも負担にならぬ球数でまとめる文句なしのピッチング。
ここ2年不甲斐ない成績が続いていましたが、山岡ここに完全復調。
防御率リーグトップ
山本のような球威なけれど、佐々木のような球速なけれど、キレのある真っすぐに変化球で、相手打線を翻弄。
その結果、山本、佐々木を従え、防御率リーグトップ。
先発六番手という投球内容だったオープン戦とがらりと変わり、いまやオリックスのエース格として復権。
戻ってきてほしいと願いつつもそれはなかなか…がシーズン前の本音。
この山岡の復活劇には、正直驚きを隠せません。
嬉しい、そして、素晴らしい。
「まるで福良」
結果的には5-0と完勝も、山岡の奮投なければどう転んでいたか分からないゲーム。
1点リードの六回には無死一二塁から、あれだけロッテ側がチャージをかけていたにもかかわらず、伏見に(2球目にバスター仕掛けましたが)スリーバントを命じた中嶋。
(福良に恨みはないものの)「まるで福良」は教条的愚策のたとえですが、これはまさに「まるで福良」。
その後一死一二塁から紅林がタイムリーを放ち、中嶋のミスをカバー。
そんなに犠打に拘泥しなくても点が入ったわけで、これに学んでくれればと思いきや、八回にも佐野に犠打。
今季はこういう場面が多く、観る方も辛抱が必要です。
紅林、野口
貴重な勝ち越し打を放った紅林は、交流戦明けから猛爆発。
それに伴い、紅林の不調を一時カバーした野口智哉がファーム落ち。
長打力がそれほどないにもかかわらず異常なほどに高い三振率。
それはすなわちコンパクト率の低さの表れ。
紅林が復調したいま、下で打席を与えての再調整がベター。
次上がってきたときの野口がどう変わっているか、楽しみです。
特大
九回には吉田正尚が特大の第5号。
オリックス戦以外でマリンスタジアムでの試合を観戦することはほぼないものの、その中でもこの一打は記憶にないくらいの飛距離。
オリックスファンもロッテファンも、球場全体が唖然とし一瞬異様な沈黙が流れました。
コロナ離脱に故障となかなか存在感を出せない今季の吉田ですが、久しぶりに「吉田ここにあり」と思わせる破格の一打でした。
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