祈優勝! オリックスバファローズ

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杉本裕太郎

~オリックス、杉本vs福本 の巻~

 イチオシ

以下、2月16日スポーツ報知の記事です。

阪急OBでオリックスの臨時コーチを務めている福本豊氏(69)=スポーツ報知評論家=が15日、宮崎キャンプのイチ押し選手に2年目の杉本裕太郎外野手(25)を挙げた。昨季1軍で1試合の出場だった190センチの大砲候補。シンプルなプラス思考を伝授し、杉本は「1軍定着&5本塁打。福本さんにホームランボールをプレゼントします」と約束した。

臨時コーチを無事終えた福本。
キャンプの感想を聞かれて「静かやね」と一言。
誌面ではチームリーダーとしての奮闘が伝えられていたTにも、まだまだ不満のよう。
そのなかでも「よう声が出ていた」と福本が褒めていたのが、プロ二年目の杉本裕太郎

その杉本と福本の対談が、スポーツ報知に掲載されていました。
なかなかない、面白い組合せで、
セッティングしたスポーツ報知(長田記者)のセンスを感じます。



 10億稼げる男

福本(以下、福)「一番気に入ったのは精神と気持ち。いつやったかな。『お金を稼ぎたいんです』って僕に言ったんですよ。その言葉が楽しみやね」

(中略)

福「見てたら、もったいない。僕は体が小さかったから。(杉本と)入れ替わったら『すぐ稼いだるわ』と思う。2、3年したら(年俸が)億やもん」
杉本(以下、杉)「年齢的にも若くない。キャンプでは毎日、危機感を持っています。去年の秋からしっかり振り込んできて、(今キャンプ4試合の)紅白戦でも全試合でヒットが出ている。少しずつですけど、成果が出てきたような気がします」

190㎝、92㎏と、誰しもが羨む体格の杉本。
しかも、強肩、当たればどこまでも飛んでいくパワーも兼ね備えている。
実際、その杉本の才能は田口が「10億稼げる男」と評したほど(~オリックス、「10億稼げる男」の巻~)
ただ、まだそのほとんどが埋没していますが。

168㎝という体格のハンデを、
相手投手のピッチングフォームを8ミリカメラで撮影しその癖を探しだすなど、創意工夫で克服しようとした福本からみて、
杉本は「もったいない」選手にみえることでしょう。

ただ杉本自身もその点は理解しているようで、
危機感を持って取り組んでくれています。
ここまで一軍キャンプにしがみつき、
鬼の福良の叱責も受けていない。
よく頑張っています。



福「去年は1軍で1試合だけ。甲子園の雰囲気にのまれた」
杉「1軍の投手のレベルに及ばなかった。当てにいくような打撃をしてしまって…」
福「自分の打席なのに、他の人が打ってるような感じやったはず。あの時はスカを食らったけど、変わりつつあると思うよ」
杉「吉田(正尚)にも聞いて研究しています
福「キャンプで一番、目立ってるのは吉田やもん。飛ばすやつを見て、何が違うのか。吸収することも大事。気をつかって遠慮してたらアカン。見せつけないと」
杉「彼は研究熱心。1日に何時間もメジャーリーガーの動画を見ている。僕も、そういう選手の下半身の使い方を見るようになりました」
福「いいイメージを持つことは大切。杉本は足があるし、肩も強い。何より守れるのが一番ちょっと打てたら、絶対にレギュラーみんなに持ってないパンチがある。空振りしても『当たったら行く』という印象を与えられる」

奥浪とともに、一軍初昇格となった昨年の甲子園。
華々しいデビューを飾った奥浪に比べ、
打てそうな雰囲気がまったくないままベンチに退き、翌日ファームへUターンとなった杉本

いきなりの甲子園、
いきなりの一番打者と、もう少し首脳陣の配慮も欲しかったとはいえ、
典型的なドアスイングは、プロのレベルと呼べるものではなかったのも事実。

その屈辱を雪がんと、
青学の後輩・吉田正尚に恥を忍んで教えを乞う杉本の姿勢は立派です。

キャンプ中盤を過ぎながら、いまだ大きく大きく穴が開いたままのオリックスのセンター。
武田、駿太、川端、小田と候補はいるものの、
みなスケールが小さい。

センター・杉本

夢があります



高橋智

福「そういう楽しみが杉本にはある。まずインコースをさばくこと。変化球はファウルにできればいい。手が出ないのはダメやけど、空振りしてもいい。それで覚えていくんやから。昔、高橋智にも『変化球でも上から振れ』と言った。空振りでもいい。当たったらバックスクリーン。シンプルでいい
杉「右の大砲として、そこを期待されて(ドラフトで)取っていただいたと思う。今年頑張らないと、もうないと思ってやっています」
福「久しぶりに生え抜きの大砲が出てきた。糸井が抜けたところに誰が行くとも決まってない。打球なんかはT(―岡田)にも負けてないんやから」
杉「まず1軍定着。そこからだと思っています。最低限の目標として、1軍でホームラン5本打ちます。」

日本球界で枯渇している、右の大砲。

いまも忘れません、高橋智の東京ドーム3連発
当たればピンポン玉のように、遠く遠く飛んでいきました。
それこそがプロ。
それこそが職業野球。

再び高橋智に出会うことができるのか。
あの感動に出会うことができるのか。

まずは一軍定着。
一軍でホームラン5本。

どちらも簡単に超えるだけの才能が杉本にはあります。

杉本の今季の飛躍が楽しみです。



-杉本裕太郎
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