~オリックス、ディクソン・モレル、そしてヘルメン来日 の巻~
ディクソン
オリックスのブランドン・ディクソン投手(32)が28日、伊丹空港着の航空機で来日。5年目を迎える今季に向けて初の2桁勝利達成を目標に掲げた。
「去年よりいい成績。個人もチームも。さらに3年日本でやれるように頑張りたいね」
2年契約の最終年。ここで成績を残し新たな契約を勝ち取れば、FA権獲得も見えてくる。となれば外国人枠からも外れる。ディクソンが目指すのはそこだ。「一つの目標にしている」と明かした。(デイリースポーツ)
今年で5年目となるディクソン。
通算成績は、35勝38敗。
勝ち星の推移は、8→9→9→9。
平野の失敗がなければ、昨年も一昨年も二桁勝利を達成していました(平野に救われた試合も多くありましたが)。
ただ、昨年のピッチングはいただけなかった。
リーグ最多の与四球は、
パリーグ規定投球回数到達者のなかで最悪の防御率を招き、
最下位のオリックスにおいてよくこの投球内容で9勝挙げたと、ある意味感心するほど。
圧倒的なピッチングはできないものの、ゲームメイクの高さがディクソンの特徴。
現オリックス投手コーチ・星野伸之のように試合は作るが貯金ができない。
エースではなく、3・4番手のピッチャーとしてならば、非常に有用。
これがいまのディクソンの評価でしょう。
希望するFA取得まであと3年。
2年契約の切れる今年のピッチングがキーとなりそうです。
元オリックス投手コーチの高山郁夫が絶賛したその人間性。
ずっとオリックスにいてほしいピッチャーですが…。
モレル
オリックスのブレント・モレル内野手(29)が28日、関西空港に来日した。
昨季は94試合で打率2割4分4厘、8本塁打、38打点と思うような成績が残せなかったが、2年目の変わり身が期待されての残留。「帰ってこられてうれしいよ。早くシーズンが始まってほしいね」と再来日を喜んだ。今オフは下半身を重点的に強化したといい「けがをしないように、しっかり体をつくりたいね」と春季キャンプを見据えた。(スポーツ報知)
よくこの成績で残留できました。
「二年目の変わり身」、
正直ありますかね~。
昨日の記事でも書きましたが、
モレルがコケると、オリックスの助っ人打者はロメロのみ。
こちらも過度な期待は禁物で、
シーズン後半、
昨年同様の望まざる純国産打線という事態も十分にあり得ます。
布教の夢破れた宣教師のような表情だった、昨年のモレル。
その陰鬱さは、暗いチームの雰囲気をより一層深刻なものにしていました。
無理に笑えとは言いませんが、
自然と笑みがこぼれるような活躍をみせてほしいものです。
ヘルメン
夫人の出産で来日が遅れていたヘルメンも、キャンプ前に無事来日できました。
昨秋のキャンプにテスト生として参加し、みごと支配下登録を勝ち取ったヘルメン。
肘が前に出てこないフォームで制球も不安定な印象ですが、
ストレートの強さが評価された29歳の右腕。
ディクソン・コークに次ぐ、第三のピッチャーの座を、ウエストと争うことになりそう。
上述のように、
外国人投手三人制も十分に考えられる今季のオリックス。
ヘルメン、ウエストの果たす役割が、
チームの浮沈にかかわる可能性もかなり高い。
不安
二日にわたって、外国人についてまとめてきましたが、
昨年に比べ、投手陣は計算が立つものの、
打撃陣は、非常に恐ろしいことになりそうな予感。
以前、李大浩の獲得を望む記事を書きましたが、
その李大浩は韓国・ロッテに入団決定。
もう一人、誰か取ってきて欲しいのですが…。