~オリックス、2019年侍ジャパンU-18壮行試合③(大学生編) の巻~
森下暢仁(明治大)
高校生編、佐々木朗希編に続く、U-18壮行試合第三弾は大学生編。
ドラフト対象の4年生に絞って幾人の選手をピックアップします。
一人目は当然に、森下暢仁(明治大)。
大分商時代は一つ上の佐野皓大としのぎを削った間柄。
九州担当の山口和男も高く評価していた投手ですが、プロ志望届を出さず進学。
三年から主力として活躍し、右肩上がりの成長を続け、堂々のドラ1候補。
古屋編成副部長の言うように「大学、社会人ではナンバーワン」。
10勝が計算できるピッチャー
ストレートの球威、変化球のキレ、コントロール、全てにおいて高レベルで安定し、どの年度でもドラ1重複レベル。
私が最も評価するのは、森下の大きなカーブ。
MLBではカーブの復権著しく、日本でもそのうちその流れになるはず(フライボール革命の浸透次第ですが)。
変化球での腕の緩みもなく、欠点らしい欠点がない投手。
普通に10勝が計算できるピッチャー。
吉田大喜(日体大)
2人目は吉田大喜(日体大)。
大阪の公立校・大冠高出身の速球派投手。
先発よりも抑え向きのピッチャーで、力強いストレートが魅力。
日体大の先輩で比べれば、松本航(西武)よりも東妻勇輔(ロッテ)タイプで、
短いイニングならばプロでも即通用するのでは。
外れ1位も十分にあり得ます。
佐藤都志也(東洋大)
オリックスが今ドラフトで欲する(であろう)野手に目を転じると、
個人的に最も高く評価するのが、佐藤都志也(東洋大)。
上位指名が予想される大学生捕手三人衆(佐藤、郡司(慶大)、海野(東海大))の一人。
この三人のなかで最も打に秀でた選手で、レベルの高い東都で2年春に首位打者獲得。
大きなスイングが魅力の佐藤。
描く弧の大きさは強打の捕手・吉永幸一郎(ダイエー)を思い出させ、捕手としての能力よりもとにかく打。
トップをつくるのが遅いという欠点がありますが、そこはプロ入り後修正可能な部分。
東洋大主将
捕手として若月を抜けるかと問われれば疑問も、大学時代の頓宮よりは上。
また、ドラフトイヤーの今春に自己最多の3盗塁を記録するなど向上心も高く、
名門・東洋大の主将を務める人間性も〇。
そういえば、現在オリックスで活躍する中川圭太も、東洋大の主将でした。
打って走って守れる捕手。
2位あたりで名前が呼ばれるのでは。
牧秀悟(中大)
最後は、大学日本代表の四番・牧秀悟(中大)。
高校日本代表との試合でも西(創志学園)からレフトスタンドへの本塁打を放つなど活躍。
初見の投手にも数球でタイミングを合わせられる器用さがあり、好打から強打にスケールアップ中。
二遊間を守れるのもストロングポイントで、使い勝手が非常に良い選手。
大学日本代表の四番といえば吉田正尚に大山、頓宮。
彼らに比べれば長打力は劣りますが、まだまだ走攻守伸びていきそうな選手です。
オリックスドラフト1位予想:森下暢仁
3回にわたって壮行試合に出場した選手について書いてきましたが、ナンバーワンは文句なしで佐々木朗希(大船渡)。
U-18では懸念された基礎体力・実戦経験不足を露呈するも、それでもその才は10年に一人レベル。
オリックスが指名する可能性は低いでしょうが。
福良に1位を野手でいく勇気があるか。
現実派の新GMは即戦力投手を選択しそうで、それならば森下暢仁(明大)が社会人入れてもナンバーワン。
そして森下以上の野手も大学社会人にはおらず。