～オリックス、2022ドラフト1位・曽谷龍平とドラフト雑感 の巻～
作戦勝ち
公表しなかった3球団のうちDeNAだけが単独指名で、残り2球団が重複しくじ引き。
勝ったのはともに公表済みの両チームで、偶々と言えど誠意が勝った印象。
オリックスの指名自体は曽谷龍平（白鷗大／投手）で公表済みだったためドキドキはせず。
しかし公表しなかったチームの（オリックス側からみて）横槍が心配でそちらの方にドキドキ。
今年ナンバーワンサウスポーの曽根を単独で指名し無事獲得できたのはスカウト陣の見事な作戦勝ち。
西村スルー→2位：内藤鵬
ただ、個人的にはかなり高く評価していた西村瑠伊斗（京都外大西）のスルーが悔しい。
西村の名が呼ばれるのを祈りに近い気持ちで願い、その名が呼ばれなかったときの落胆は、牧（中大→DeNA）をスルーして元謙太に行った時と同じ。
しかし牧→元と違うのは、2位でこちらも前日の記事（～オリックス、2022ドラフト候補総合ベスト10＆12球団ドラフト1位予想＆個人的オリックスドラフト希望 の巻～）で総合5位と高く評価していた内藤鵬（日本航空石川／三塁手）に行ってくれたこと。
指名順で、大器両獲り
ただ、引っかかったのはその指名順。
オリックスの指名順は2位が全体11番目、3位が全体14番目でその間はヤクルトの2指名のみ。
令和初の三冠王・村上が三塁に鎮座するセリーグチームが打撃特化型の内藤を指名しないという可能性は決して低いものではなく、それならば、西村2位→内藤3位で大器両獲りもあったのかなと。
西村は直後のヤクルトに指名され、2位内藤→3位西村の一縷の望みも霧散。
成功ドラフト
いずれにせよ、オリックススカウト陣のなかでは西村よりも内藤の評価が高かったということ。
また3位の齋藤響介（盛岡中央／投手）がどうしても欲しかったのかもしれません。
齋藤は制球もバラバラながら、ホームベース上の真っすぐの伸びはすばらしく、将来楽しみな右腕。
体できれば大化け必至。
4位は杉澤龍（東北福祉大／外野手）、5位は日高暖己（富島／投手）。
杉澤はドラフト候補大学社会人編（～オリックス、2022ドラフト候補ベスト10(大学・社会人編) の巻～）で、日高も2022ドラフト候補ベスト10（高校生編）（～オリックス、2022ドラフト候補ベスト10(高校生編) の巻～）で7位に挙げた選手。
評価者の個人的志向にどれだけ合致するかが基準となるドラフトの指名評価。
そう考えると、個人的には成功ドラフトだと思っています。
育成
育成でも5選手を指名。
育成1位：西濱勇星（独立・群馬／投手）
育成2位：才木海翔（大経大／投手）
育成3位：入山海斗（東北福祉大／投手）
育成4位：茶野篤政（独立・徳島／外野手）
育成5位：村上喬一朗（法政大／捕手）
高校生なしで大学生3人、独立リーグ2人。
3位の才木の真っすぐは目を見張るものがあり、4位の茶野はオリックスとの練習試合での活躍が評価されたか。
「常勝軍団」
個人的に高く評価しつつも、西村が獲れたなかで獲らなかった落胆が大きい今ドラフト。
ただ昨年と違い、スケールの大きい、花開いたときの出力の大きな選手を多く指名したのは非常に嬉しいこと。
いいドラフトだったと思います。
指名後の会見で入団するオリックスを「常勝球団」と称したのがドラ1・曽谷。
長い低迷期を知る身にとっては感無量の賛辞。
そう言われるのも2年続けてのリーグ制覇があったから。
真の常勝球団となるために、さあ、昨年の忘れ物を取りにいきます。
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