~オリックス、お試しの山下舜平大 の巻~
山下舜平大
10点リードの六回に、ドラフト1位・山下舜平大が登場。
ファーム防御率5.31が示すように、現状一軍レベルに達していないのは明らか。
個人的に、ファームの投手成績で防御率よりも評価するK/9、BB/9(ゆえにK/BB)も秀でたものはなく、まだまだ育成途上。
エキシビジョンマッチでの投球も上記の通りで、制球に苦しんで失点という二軍戦の内容と大差なし。
しかも勝負できる唯一の変化球のカーブを一軍の舞台で操作できないわけですからなお苦しい。
1回/被安打4・失点3。
山下の現在地は、現状この数字通り。
真っすぐ
山下の武器は、とにかく真っすぐ。
指にかかったときの真っすぐは強さを備えたもので惚れ惚れするほど。
今後の課題はその割合をどれだけ増やせていけるか。
変化球を覚えることも大事ですが、やはり真っすぐ。
ストレートを狙われながらそのストレートで空振りが取れる山本由伸のような真っすぐを投げられるだけの才能がある投手。
しかし、その真っすぐを制球含めまだ自分のものにできていないのが現状。
運良く抑えても意味はなく、しっかりと打たれて課題を再認識できて逆に良かった。
焦る必要なし
ボール等はまだまだも、ボール自体を論評できる喜び。
二軍のローテを守り11試合も先発している山下。
論評すらできなかった同じドラ1の甲斐や延江を思い出せば、プロ野球選手としてしっかりとした一歩を踏み出しています。
高校生にしては太かった下半身ももっと大きくなれるはず。
山本や宮城などは奇跡のような存在で彼らと比べる必要は全くなし。
素材型の典型である山下が一軍に今季出てきて戦力になれると考えている者などほぼおらず、焦る必要なし。
山本がメジャーに行く際に入れ替わりで出てきてくれれば。
課題は多けれど一つ一つの山を乗り越えたときの山下が楽しみです。
山崎颯一郎
この日の先発は山崎颯一郎。
山下と違って真っすぐがしっかりと指にかかっており、強い真っすぐを放れていました。
制球が課題の山崎ですが与四球1と安定。
変化球でもカウントを取れており、後半戦先発5・6番手を十分に任せられるピッチング。
この山崎が5年目。
トミージョンの空白あれど、素材型の投手の開花には時間を要します。
ほぼ同サイズの山崎と山下。
今日の山崎の投球は山下にとって勉強となったはず。
ディクソン
米国との侍ジャパン戦では、コロナの影響により契約解除となったディクソンが登場。
坂本に打たれて失点1。
結果や内容よりも、ディクソンにまた会えてよかった。
年齢等もありオリックスとの再契約は難しいでしょうが、自身が切に願っていた日本人枠でのディクソンを観たかった。