~オリックス、恥ずべき3連敗 の巻~
すべてのチャンスを潰す
初回、一死満塁。
二回、一死一三塁。
六回、一死満塁。
全てのチャンスを潰し、終わってみれば1-9の大敗。
いや、
惨敗というべきか。
あと一本がとにかく出ず。
チャンスでの勝負強さを示す指標としては得点圏打率がありますが、
これに関してはセイバー上全く評価されておらず、
数字として意味があるか、私も(一応の参考にはしますが)否定的。
チャンスで打てるか否かは、
とどのつまり、個人の能力の問題。
オリックスの選手にはその能力がないということ。
それだけです。
,221
それを如実に物語っているのが、全選手の平均打率となるチーム打率。
とうとう楽天にも抜かれ、,221。
パリーグ最低のみならず、リーグ最低。
これではリーグトップクラスの投手陣を抱えていても、宝の持ち腐れ。
開幕にきっちり仕上げてきた西や山岡、そしてルーキーの田嶋にも疲れが目立ち始め、
要所での踏ん張りがきかなくなってきています。
いまこそ打線の奮起が待たれるところですがそれは叶わず。
選手の能力
もちろん、打撃部門を司るコーチの責任もあるでしょう。
ただ、今年オリックスに戻ってきた藤井の、コーチとしての実績・理論が卓越しているのは過去が証明しており、
そこに責任を押し付けるのは早急すぎ。
コーチの指導はけっして魔法ではなく、
言うなれば手助けであり、
結局は選手個々の能力に帰結するということ。
何度も繰り返しますが、個々の選手に力がない。
そのことはここ近年、打撃部門のタイトル保持者がとんと出ていないことでも明らかです。
未熟
チャンスでヒットを打てなかった選手を、打って当然の如く批判する方もいますが、
そんなに簡単にヒットが打てないのは、3割打てば御の字の野球というゲームを理解していれば分かること。
であれば、
その少ないチャンスをどのようにしてものにするか、にかかってきます。
その点のオリックスの未熟さが集約されていたのが、2点ビハインドの六回裏の攻撃。
ベンチ、選手の3つのミスが重なり、
敗戦を決定づけました。
案の定
先頭のTがヒットを放ち、
次打者は武田。
福良のサインは2点ビハインドでも迷わずバント。
二球続けて失敗し、ヒッティングに切り替えたところでデッドボールをもらいました。
チャンス貰って無死一二塁。
バッターは若月。
難しい一二塁でのバントですが、福良のサインは迷わずバント。
いやな予感しかしなかったのですが、
案の定、キャッチャーフライ…。
頑質
犠打に関しては過去にも何度も書いていますが、
セイバー上、客観的数字として否定されている戦法(メジャーでほとんどやらないことでも明らか)ですが、
自己犠牲に高い価値を置く日本人の国民的気質もあり(それでもNPBにおいても客観的数字として否定されています)、いまだその数は増え。
その代表格でもある福良のそういう頑質さは、
自らのチームの犠打成功率に目を向けることはなく、
頑質さゆえにとにかく犠打に拘ります。
もちろん失敗する選手に責任はあり。
ただ戦略的に効果が薄い戦法を採用する側に責任がないはずがなく(犠打が決まっても勝利確率が上がるわけではないのですから)。
低く沈むこのチーム打率ゆえに、一つのアウトを捨ててまでランナーを先の塁に送りたい。
福良のその心境が分からないでもないのですが、
福良の3年の監督生活を振り返れば、
バントへの固執は、低打率関係なく今年だけのものではないのはもはや明らか。
さらに言えば、
今年の犠打成功率はいまのところ過去3年を下回っています。
一体なんなんでしょう、バントって
バント失敗といういやな予感が見事に的中したあとの、球場内の空気の悪さたるや。
成功して当然(幾度も書きますが、決まっても勝利確率が上がるわけではありません)、
失敗するとチャンスも壊滅、雰囲気も最悪。
一体なんなんでしょう、バントって。
その後、宗がヒットを放つ間の悪さ。
そして、
次なる二つ目の問題は、この宗のヒットの場面です。
意識
ライト・ペゲーロは前進守備を取っておらず。
宗の打球が速く、ペゲーロの肩が強いとしても、
ここで二塁ランナーのTが還ってこれない、
換言すれば、三塁コーチャーの風岡が手を回せない。
ここに大きな問題があります。
私自身、盗塁に価値をあまり見出していないので、
今年、福良が一つの目標に掲げていた盗塁数アップには諸手を挙げて賛成とはいかず。
しかしながら、
盗塁という走塁面で唯一数字として表れる部分の向上をスローガンとして掲げることは決して悪いことではなく、
それに伴い、
次の塁を狙う強い意識ができれば、それはそれですばらしいことだと思っていました。
いまだ遠く
この宗の場面、打球も速くタイミング的には余裕でセーフというものでもなく、
風岡が回したところでアウトであったかもしれません。
ただ、Tのスタートが一瞬遅い。
低い弾道でしたがライナーと誤認するほどの打球ではなく、
その躊躇が三塁ストップという結果を導いたともいえます。
走者がでたら犠打一択。
エンドランも盗塁もほぼ用いず、
それで走塁意識と技術を高めるというのはなかなかの難儀。
オリックス長年の課題である(課題がいくつあるのか分かりませんが)走塁面の改善は、
いまだ遠く。
恥
そして最後の問題。
一死満塁でのTの憤死。
それについて書くつもりでしたが…、
3連敗で書く事柄には尽きないものの、
3連敗で書く気力が尽きました。
よって次回に引き継ぎます。
前向きな意見を書きたいといつも心掛けてはいるものの、今日の内容ではさすがに厳しく。
本日最後に一言。
勝負事ですから3タテも仕方なし。
しかし、
こんなチームを精一杯応援してくれるファンが集まる京セラドームで、
最下位相手にほぼ無抵抗で3連敗を喫するのだけは断じて許容できず。
これはもはや、
恥です。
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