～オリックス、竹安好投＆宗好守で吉田不在の7連勝！ の巻～
吉田正尚骨折
7連勝とソフトバンクスイープを狙う大事な試合の先発は、竹安vs千賀。
厳しい戦いが予想されるなか、試合前、吉田正尚骨折、今季絶望の衝撃のニュースが。
デッドボールは投手の過失。
ただ、当てたソフトバンクの大関が故意でないのであればそれは仕方がない。
鍛錬を積んで投げミスをできるだけなくしストライクゾーンで勝負できる投手になってもらいたい。
が、ここにきての吉田離脱はチームにとって痛すぎる現実。
吉田離脱後に即連勝ストップとなると、吉田復帰後の快進撃が劇的だっただけに、勢いが一気に萎む可能性も大。
竹安、今季一番のピッチング
そうならないための最大の方策は、単純に、この試合に勝つということ。
そのためにまず求められるは、先発・竹安大知の好投。
その竹安が今季一番のピッチング。
6回／被安打1・与四球1・無失点と、内容結果ともに文句なし。
1イニング1イニング丁寧に投げ、無失点で海田にバトンを渡しました。
驚異の宗
その竹安に唯一訪れたピンチが、四回。
一死三塁で、柳田にデスパイネ。
内野手は後ろに下がり一点覚悟のシフトで柳田に対峙した竹安。
キレのあるスライダーで2球連続空振りを奪い、柳田三振という最高の形でツーアウト。
続くデスパイネ。
甘く入った変化球を捉えた打球は、まさに火の出るという表現がふさわしい猛烈なもの。
目やカメラで追えるスピードを超えた打球ながら、三塁宗が驚異のダイビングキャッチでアウト。
動けないデスパイネ、跳ねるようにベンチに帰る宗。
この対照にこの試合のすべてが表れています。
杉本先制弾、Tと安達の連打
打線の方は、二回に、本塁打王を争うライバル柳田の前で、杉本が先制弾。
159キロの真っすぐを、杉本らしく前で捌いてライトスタンドへ。
怪力よりもインサイドアウトのスイングで右にもっていった杉本の技術に感嘆。
四回は、チームを支えてきたTと安達の連打。
Tの強打に、安達の軽打。
二人らしいバッティングで貴重な中押し点をゲット。
山足のバスター
五回には、千賀との相性考慮しスタメン起用の山足がバスター敢行し成功。
千賀も置きに入ったボールでした。
このカードでも紅林にバスターを命じましたが、犠打一本という場面でのバスターほど効果的なものはなく、次打者・福田の犠打にも好影響を与えました。
宗佑磨
一死二三塁で宗。
相手守備陣は前進でこれ以上点をやらない構え。
決め球のフォークが暴投寸前になりながらも続けてフォークを要求する甲斐、それにきっちりと応える千賀。
が、宗がその高等技術になんとか対応。
ボテボテが幸いしたショートゴロで貴重な一点を挙げました。
海田→ヒギンス
七回からは継投。
竹安もう1イニングもとも思いましたが、試合後の竹安のコメントでは最初から飛ばし限界だったとのこと。
七回は海田智行。
カット、真っすぐ、チェンジアップで栗原、柳田、デスパイネにスイングさせず簡単にスリーアウト。
八回のヒギンスは、真っすぐが速い分チェンジアップが活きる最高の形でこちらも三人で片付け。
そして、九回は平野。
クローザー動じず
この平野がなかなか厳しかった。
先頭の三森にフォークに上手く合わせられて、ノーアウトのランナーを許した平野。
しかし伏見が前にこぼしたのをみて二塁を狙った三森が憤死。
その後二人続けて出塁させたことを考えると、これがなければどうなっていたか。
一発出れば同点、柳田に回せば逆転もありうるピンチでも動じなかった平野。
カード初戦で真っすぐで栗原から空振り三振を奪ったことを伏見思い出し、逆にフォークの3連投で投ゲッツーでゲームセット。
終わってみれば無失点でセーブ。
クローザーの仕事は、三人で抑えることではなくセーブを積み重ねること。
今日も平野、仕事をしてくれました。
投手陣の状態はいまが一番いい
ブルペン陣復調後、今度は先発陣が復調。
投手陣の状態は、この時期にもかかわらず、いまが一番いいのでは。
それもこれも3連投回避を徹底させた首脳陣の英断と覚悟のおかげ。
さらには前日の山本の完封。
緊張感に満ちた状態で投げることの多いリリーフ陣に休養を与えれたことが、この無失点リレーに繋がりました。
これぞまさにエースの仕事。
大きな1勝、そして7連勝
この勝利、単なる1勝ではなし。
千賀を倒したことで連勝継続し、ソフトバンクを優勝争いの圏外に追いやりました。
そして吉田不在でも戦えるということ。
吉田の穴は大きけれど、この試合のように、走攻守に采配全てにおいて全員で大過なく戦えば補え得るということ。
チームに自信を与える大きな1勝となりました。
しかし、ここにきての7連勝。
対千賀に吉田抜きで。
ここ最近いつも感じることですが、このチーム、本当に強くなりました。
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