~オリックス、「二軍にいたスゴいヤツ」 の巻~
注目株
昨冬開催された台湾ウインターリーグにて、NPBウエスタン選抜の監督を務めた大道典良。
現在ソフトバンクの二軍打撃コーチを務める大道が、
Sportiva 誌上にて、ウインターリーグで印象に残った注目株を挙げています。
そのなかで大道が最初に名を挙げたのは、
オリックスの二人。
謙遜もあり、自チームの若手の名を先に挙げることはないにせよ、
オリックス、中日、阪神、ソフトバンク、イースタンから編入参加の西武の選手の中から、最初にオリックスの選手の名が挙がったのは、ファンとして嬉しいことこの上なく。
いの一番
──では本題ですが、大会中に大道さんの印象に残った注目株の選手を教えてください。まずはウエスタン選抜から。
大道 オリックスに2人いました。投手で一昨年、仙台育英から入った佐藤世那君ですね。2回登板させて、いずれも結果は出せませんでした。そこで、投げ方を横に変えたんですね。そうしたら、ビックリするほど内容がよくなったんですよ。以来、彼は横から投げるようになりました。進化したと思います。今年は期待できるんじゃないでしょうか。
いの一番に名が挙がったのは、
まさかの佐藤世那。
ウインターリーグで開幕投手を任されるなど、当初から大道からの期待も高かった佐藤世那。
しかし、
全く結果を残せず、ついにはサイド転向。
転向後、成績は大きく良化していたものの付け焼刃感が拭えず、
その転向にいまひとつ信頼がおけなかったのですが、
5球団のプロスペクト、参加23選手の中から筆頭に呼ばれるということは、
それくらいの球を放れていたということ。
佐藤世那、
再び、期待してしまいます。
佐藤世那
週刊ベースボールの記事によると、
唐突に思われたサイド転向も、もともと二軍投手コーチの小松と練習していたものらしく、
ウインターリーグに派遣されていたコーチの大半が、佐藤世那のフォームや体の使い方を見て、横手投げを勧めたといいます。
よく、投手の腰の回転がサイド向き(横回転)などと野球本で目にしますが(浅学にて私には判断がつきかねます)、
プロのコーチの大半が勧めるからにはさすがにそうなのでしょう。
多くのコーチの推奨と、
ウエスタン選抜監督の高評価。
佐藤世那のサイド転向に光がみえてきました。
宮崎キャンプで、佐藤がサイドで投げているのを観ましたが、
相変わらずのテイクバックの大きさが気になったくらいで、サイド自体に違和感は覚えず。
3年目の覚悟の変身が実を結ぶことを信じています。
根本薫
もう1人は、根本薫君といって、昨年9月までピッチャーをやっていたらしいんですけど、10月から野手に転向して頭角を現したと聞きました。当初は宗佑磨という選手が来る予定だったんですけど、急きょ彼が来て、最初は大丈夫かな? と思って見ていたのですが、なかなかの野球センスがあります。パワフルながら足も速いんですよ。3年後は楽しみな選手です。T-岡田みたいな存在になりそうですね。
ウインターリーグに視察に訪れた福良がその才能に目を見張った、根本の名が二番目に挙がりました。
以前の記事で根本に関しては書いたので省きますが、
野手転向数ヶ月で、他球団のコーチにその野球センスを褒められるのはそうそうないこと。
パワフルで足が速いといいながら将来像がTというところには少し首を傾げるものの、
それくらいパンチ力もあるということでしょう。
プロ二年目の今年、大きな飛躍の年にしてほしいものです。
開花
今キャンプでの田口のインタビューをみる限り、
今年のオリックスファームに自信がある様子。
種を蒔き、水をやった2年。
花を咲かせるときが来ました。
下が強くないと選手層は厚くならず、
選手層が厚くならないと、そこに競争は生まれず。
田口が二軍監督に就任して以来、
ファームは変わりました。
昨シーズンのチーム防御率はウエスタン1位。
他チームのコーチがうらやむほどの選手も育ってきました。
今年は、
一軍はもちろん、
田口率いるオリックス二軍の快進撃も楽しみです。
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