～オリックス、トレード（伊藤・赤間⇔白崎・高城） の巻～
トレード
チーム浮上のためには、打線の強化が必須。
新外国人打者の続報を待つも、叶わぬ可能性の方が高い。
下にもめぼしい野手はおらず、
となるとトレード。
シーズン途中に主力同士のトレードは考えにくく、
過去にある程度の実績を残しながら、そのチームでいろいろな事情により出番を失った選手が候補となります。
私の中の狙い目は、梶谷隆幸（DeNA）。
そして、こちらは実績は乏しいものの、以前から注目していた関根大気（DeNA）。
どちらも外野手ですが、いまはポジションどうこう言う時期ではなく、
とにかく打に定評のある選手が欲しい。
伊藤光・赤間謙（オリックス）⇔白崎浩之・高城俊人（DeNA）
という記事を今日のテーマにしようと思っていた矢先に飛び込んできた、トレードのニュース。
伊藤光・赤間謙（オリックス）⇔白崎浩之・高城俊人（DeNA）
伊藤に関しては、捕手として若月・山崎の後塵を拝し、
現状、打力も、41打席連続無安打の記録は置いておくとしても、伏見より期待できるとはいえず、
チームの捕手序列4位。
正直、このままではいつまでもファームのまま。
名のある伊藤をファームに塩漬けする余裕は、上を狙えるいまのオリックスにはありません。
伊藤を、新戦力を獲得するための交換要員とフロントが考えるのはある意味当然のこと。
DeNA
昨年も中日との間でトレード話が進んだと噂されていた伊藤光。
上記の理由により、伊藤のトレード先を私も考えていたのですが、
この時期に捕手を同一リーグに移すのは作戦上リスクがあり、パはなし。
残るはセですが、
そのなかでも最も可能性がないと思っていたのが、広島とDeNA。
広島は坂倉、中村と期待の若手捕手が控え、
DeNAは嶺井、戸柱、高城と昨年の躍進を支えた三人の捕手が堅固（の印象）。
そのDeNAに移籍。
捕手（高城）同士のトレードとは、全く想像できませんでした。
打の伊藤
セの野球に興味がないため、よく知らなかったのですが、
調べてみるとDeNAの上記3捕手は低打率に苦しんでいる様子。
嶺井,180、高城,136、
ドラフトでも高い打力が評価され、昨年の交流戦では好調・黒木から決勝本塁打も放った戸柱は,146。
投手も打席にはいるセでは、捕手が打てないと攻撃は7人となりいよいよ悲惨なことに。
となると、打が評判の伊藤はDeNAにとっては喉から手が出る存在。
GM制を敷いていることからどこまで関与があったかは分かりませんが、かつてオリックスの巡回バッティングコーチも務め、伊藤の打撃を知っているDeNA監督・ラミレスの意見も加味されたのかも。
伊藤にとってはよいトレードになるかもしれません。
高城俊人
私的には、伊藤⇔高城、赤間⇔白崎 のトレードだと思っています。
伊藤と高城では実績に差はあれど、年齢は29と25。
高城の将来性も評価してのトレードだと思っています。
高城俊人。
福岡・九国大付で甲子園出場後、ドラフト2位で横浜入団。
谷繁の後継者として期待され高卒一年目から出場機会を得たキャッチャー。
年下にはなりますが、タイプ的にはロッテの田村のようになっていてもおかしくはなかったと思っています。
その田村と違って全く打てませんが、指揮官自身が「捕手には打撃を求めない」と語るチームへの加入は高城にとっては追い風でしょう。
現状捕手4番手ですが、
楽しみなキャッチャーが入ってきました。
白崎浩之
もう一人の白崎浩之。
申し訳ありませんが、白崎に関してはほとんど期待していません。
駒大からドラフト1位で入団も、大学時代から白崎にドラ1の実力があると思ったことはなく、
当時チームの監督を務めていた駒大の先輩・中畑清に慮っての指名かと訝しんだほど。
プロ入り後もその順位にふさわしい結果は残せず、
昨年の契約更改では球団から「後がない」と言われての今年、
一軍出場は0。
厳しい言い方をすれば、半年待てば交換要員なく獲れた選手。
ただ身体能力は高く、環境変わればとも言われ続けたのは確か。
楽天からソフトバンクに移り、秘めたる才能がようやく開花しつつある西田哲朗のようになってくれれば。
切り札切るも
上述しましたが、
いまのオリックスに必要なのは打線の強化。
伊藤というトレードの切り札を切ったものの、このトレードで打線の強化が期待できるとは到底思えず。
それだけみればこのトレードが当を得たものとは決して思えません（梶谷が獲れればまた違った感想となったことでしょうが）。
若月、山崎になにかあった時のための保険として、
燻る才能が奇跡的に開花してくれれば。
期待としてはこれくらいがちょうどいいのかなと思っています。
戦力補強という一面から
どうしても別れが伴う交換トレードは、感傷的になってしまいます。
若くして選手会長まで務め、チームを引っ張った選手の移籍となるとなおのこと。
ただ今回はドライに、
戦力補強という一面からこのトレードを評価してみました。
伊藤にしても赤間にしても、もちろん多くの思い出があります。
それに関してはまた別の機会に記したいと思っています。
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