~オリックス、いやな予感の末の逆転負け の巻~
脱落
首位西武と6.5ゲーム差と言えど、まだ前半戦。
楽天を除く5球団、巨視的にみれば団子状態。
ライバル4球団との直接対決に大負けしなければ離されることはなく、
換言すれば、
対象外の楽天に負けたチームが脱落していくということ。
で、
その楽天に痛い逆転負けを喫したオリックス。
試合結果のみならず、
内容的にも、これは痛い一敗です。
品のないアーチ
初回、西野の巧打にロメロの犠飛で一点を先制したオリックス。
さらには四回、
まさしく豪打と呼ぶがふさわしい、吉田正尚の左中間への第12号で二点目。
あと一点欲しかったものの、
ヒットは出るが3併殺で追加点は取れず。
まあ、そこはいつものオリックス。
しかし、
吉田のホームランにはことばがありません。
詰まったようにみえた当たりが、反対方向の左中間最深部にまで届く。
品のないアーチ。
もちろん、凡人の想像力を遥かに越えた、誉め言葉として。
手玉に取る
リードはわずか二点。
しかしながらオリックスの先発は、勝ち頭のアルバース。
いつものようにテンポよく、どんどんどんどん投げ込んでいきます。
相手はプロも、まさに、手玉に取るというがふさわしいピッチング。
二点あれば十分と思わすアルバースの出来でした。
六回、茂木にこの試合初めての四球をストレートで与えたアルバース。
しかし、次打者を簡単に併殺に仕留め無失点でこの回も終えます。
球数は97球。
ストレートの四球を代えどきとみるか、
それを偶々と取り、次打者へのゲッツーを評価するか。
弱気な福良は、前者を取りました。
いやな予感①
アルバースに手も足も出なかった楽天打線。
二番手の吉田一将に襲い掛かり、反撃開始。
一点差に迫ります。
勝負事は、突き詰めれば、いかに相手が嫌がることを(ルール内で)するか。
これに尽きます(そして福良はこれが最もできない)。
この交代を、楽天が吉と捉えたのは間違いなく、
この交代が、静かだった試合を動かすことになりました。
チームを支える吉田一将へのスイッチでしたが、
多くのオリックスファンは、この交代にいやな予感がしたのではないでしょうか。
いやな予感②
八回表。
二塁打の大城が暴投で三塁に進んで、好調・西野のところで左サイドハンドの高梨を起用した楽天。
ここで福良は、西野に代打・伏見を起用。
八回からの逃げ切りを図り、西野に守備固めを起用する意味合いもあっての代打でしょうが、
代打の切り札・伏見登場とはいえ、ここは調子のよい西野そのままの方が面白かったはず。
以前にもこのパターンはありましたが、打率,330の打者に代打は不要(意図は理解できますが)。
数字を信用し、もっとどっしり構えないと。
この西野への代打、
多くのオリックスファンは、いやな予感がしたのではないでしょうか。
スーパーファインプレーもあり、攻守に、今日の西野は輝いていました。
そのラッキーボーイを手放した末に…。
いやな予感の末の逆転負け
結局点が入らず、八回は山本。
簡単にツーアウトを取るも、打ち取った当たりがセンター前に落ち(当たり的にも後藤にはもっとチャージをかけてほしかった)、
続く今江に山本が今季初本塁打を浴び、まさかの逆転。
打たれた山本は責められません。
アルバースの交代、西野への代打。
その是非はともかく、いやな予感が繰り返された末の逆転負けは、決して気分が良いものではなく、
臓腑を悶々と締め付ける鈍い痛みに、いまもなお襲われています。
うねり
ここでの3連敗。
しかも楽天相手に逆転負け。
しかも今日の負けは、これまでチームを支えてきたリリーフ陣が崩れてのもの。
ロッテ戦、ソフトバンク戦での敗戦とは意味が異なります。
誤審からいまひとつ波に乗れず、
さらには伊藤のトレード。
大きなうねりがチームを襲っていることは、確かのようです。
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