~オリックス、ジョーンズのタイムリーで追いつき、中継ぎ陣が踏ん張って引き分け の巻~
引き分け
ラストイニング十回裏。
先頭の俊足・辰己が内野安打で出塁。
楽天監督・三木の次打者への指示は犠打。
初球の真ん中ストレートを空振り。
これでヒッティングに変えるかと思われましたがそのまま犠打でファール。
意地になったか3球目も小郷に犠打を命じた三木。
しかし、ストレート2球続いた後のディクソン伝家の宝刀ナックルカーブは、ストレートを空振りする選手が対応できるはずもなくスリーバント失敗。
盗塁等なんでも仕掛けられた場面での犠打固執に助けられ、なんとか引き分けに。
精一杯
どちらの監督も主軸以外には犠打の日本らしい戦い方。
MLBでは一言居士としても有名だったアダム・ジョーンズに日本の「野球」について一度聞いてみたいほど。
楽天の先制打は無死一二塁からの犠打から。
ロメロの犠飛は吉田正尚精一杯のプレー。
ただ二死となってからの浅村はなんとか抑えてほしかったのが本音。
が、ここで打つのが日本最高給の選手でもあり。
四番・ジョーンズのタイムリー
2点を追う八回表。
山足が粘って四球を選び、代打・若月が死球。
ここで大城は(西村ならば)当然犠打で、吉田四球で満塁。
打席には四番復帰のジョーンズ。
その前の打席のレフトライナーもいい当たりだったジョーンズ、期待に応えてレフト前ヒットを放って同点。
打って欲しいところで打ってくれる回数が増えてきた印象。
1安打で2点。
ここで突き放せるかと思いましたが。
T-岡田、宗佑磨、三振
問題は次打者のT-岡田。
この回、十回とチャンスで打席に立つも2打席連続三振。
三振自体は仕方がない面はあるものの、どちらも甘いストレートを見逃していたのがもったいない。
九回は一死二三塁で宗が三球三振。
最後のストレートは最高のボールも手は出してほしかった。
次打者大城も三振でチャンスは潰えましたが、こちらは空振り三振。
諦めもつきます。
消せず
その九回、昨日抑え失敗の森原を翌日即登板させた楽天ベンチ。
指揮官の覚悟と選手への厚き信頼を感じました。
ここを打ち崩して連夜の抑え失敗となれば、楽天ブルペン陣の大黒柱をこのカードから消せたのですがそうとはいかず。
森原もよく踏ん張りました。
敵ながら天晴。
ブルペン陣の踏ん張り
天晴といえば、先発の山崎福也。
6回1/3を2失点。
大型左腕は時間がかかるもの(そしてなかなか芽の出ないもの)ですが、いよいよ開花のとき。
山崎の残したピンチを凌いだ齋藤綱記。
今日も左殺しという自分の役割を全う。
ヒギンス、山田修義もピンチを凌ぐ力投。
負担がかなり大きいセットアッパ―の二人、いつも頑張ってくれています。
彼らとディクソン、ブルペン陣の踏ん張りが引き分けに持ち込めた要因。