~オリックス、圧倒的な実力差 の巻~
圧倒的な実力差
福岡で5カードぶりに勝ち越して戻ってきた京セラ。
ただいま2連勝中で、今日から夏の陣6連戦。
相手は西武にロッテ。
前回の対戦では両チームに3タテを食らいましたが、ここは意地をみせたいところ。
しかし、
西武と戦って感じたことは、いつものことながら、
圧倒的な実力差。
西武以外のチームには感じないこの感情。
ある意味、ないものねだりの、
強打線への憧憬が生んでいるのかもしれません。
大人と子供
ロッテ3タテはいずれも接戦で、監督が福良でなければ勝ち越しもありました。
しかし、西武に喫した3タテは大人と子供といった印象で、
その悲しい現実に言葉もありませんでした。
その現実はいまだ変わらず、
吉田正尚個人商店のオリックスに比べ、
吉田以上の技術を持つ秋山に、
吉田以上のパワーを持つ山川、
吉田以上の勝負強さを持つ浅村を中核に、
打てる二番打者の源田、
成長著しい外崎がいて、
元本塁打王の中村とメヒアが下位にどっしりと控える。
敵いません。
スタメンを比較しても、オリックスの9人で西武のラインナップに加われるのはどう贔屓目にみても吉田正尚だけでしょう。
圧倒的な実力差に、
観るのも嫌になります。
ノックアウト
オリックスの先発は中5日を3回続けて、再び週初めの火曜を任されることとなった、エースのアルバース。
メジャーでは中4日が主流なので、中5日を続けても問題はないでしょうが、
来日後の好成績は中6日で残してきたもの。
最初からそのつもりであったのであれば、
オールスター直後の日本ハム3戦目に投げさせるか、
日本ハム、ロッテ戦は飛ばして休養を与え、7月24日(火)の西武戦初戦にもってきた方がよかったのでは。
そのアルバース、5回0/3被安打8の4失点ノックアウト。
打線の援護がないこともあってか、ピッチングが窮屈な印象を受けました。
0勝5敗
苦手のアルバースを攻略してきた西武打線。
翻って我がオリックスは、これで西武・多和田に勝ち星なしの5敗目を喫する。
昨年4勝0敗だったのでプラマイは0とはいえ、
5試合目の今日も手も足も出ずで、アクシデントがなければ今季二度目の完封を喫した可能性も高く。
チーム全体の方針や取り組みが窺えての負けならばまだ納得もできるものの、
それを窺えることは皆目なく。
ベンチの工夫のなさか、
選手個々の実力のなさか。
どちらもでしょう。
押し付けた指揮官と捨てた指揮官
6-0という数字以上に感じた圧倒的な実力の差。
それは、
犠打や右打ちの練習に貴重なキャンプの時間を費やしたチームと、
力強いスイングの先輩たちに囲まれ、選手一人一人がそこに憧れそこを目指したチームの差。
もしくは、
どちらも小技のできた二番打者でありながら、
自らの狭い価値観をチーム全体に押し付けた指揮官と、
自らの成功体験を捨て選手個々の能力や個性を重視できた指揮官の差。
その価値観に盲信的に従って選手を評価し続けた結果、
打よりも犠打という古いタイプの二番バッターばかりが育ちました。
強いチームに生まれ変わるためには、
まだまだまだまだ、時間がかかりそうですし、
やるべきことが山積しているようです。