~オリックス、大谷打って4連勝! の巻~
初勝利
球数制限下での復帰登板となった、日本ハム先発の大谷。
155キロ超のストレートは健在も、制御できず、球に力もなく。
二回、
小谷野をフォアボールで歩かせた後、マレーロヒット、
続くTには高めのストレートを思い切り引っ張られ、
一死満塁で、大城に押し出しとなるストレートの四球を与えたところで降板。
いくら能力の高い大谷といえど、
本調子でなければこうなるということ。
結果を出し続けることがいかに大変か、プロの厳しさを感じました。
なお、この勝利が、オリックスが大谷からあげた初めての白星。
嬉しいような恥ずかしいような…。
序盤の大量得点
満塁で打席に入るは、伊藤。
三塁線を破る、走者一掃のツーベースを放ち、一気に4-0に。
この三連戦、序盤の大量得点が続きました。
選手のみならず、観ている者にとっても、この展開はかなり楽。
緊張感は薄らぎますが、最終的に勝ってくれれば問題はなく。
4連敗中の金子-伊藤のバッテリー。
解消あるかもと心配していましたが、
首脳陣の選択は当たり前のように伊藤。
その期待に、バットで応えた伊藤。
若月に明らかに勝る打撃で、その存在感を再確認させました。
ただこのバッテリー、決して上出来とはいえず。
伊藤のリードというよりも、やはり問題は…。
四球
オリックス先発は金子。
開幕戦も金子、前半戦最後の登板も金子と、結局は金子のチームなのですが、
またも、期待に応えるピッチングはできず。
金子といえば、七色(以上)の変化球が特徴としてあげられますが、
私的には、類いまれなる制球力を高く評価していました。
しかし昨年あたりからコントロールを乱す場面が多くみられ、
開幕戦でも、連勝止めた阪神戦でも、ムダなフォアボールから失点。
その傾向は今日も変わらず、点を取ってもらった直後の三回の失点は、二死から2つのフォアボールを与えたもの。
前回のソフトバンク戦後に「いらいらしている」と語ったように精神面の問題なのか、
それとも単なる技術・体力の低下によるものか。
1か月半ぶりのこの白星が、いいきっかけとなればよいのですが。
大山、近藤、黒木、平野
序盤に大量点をもらいながら、エースまさかの五回降板。
問題は六回を誰に任すか。
福良なら、ヘルメンもしくは金田かなと思っていたところ、
マウンドに上がったのは大山。
キップのいいストレートを披露し、三者凡退に抑えるナイスピッチング。
22失点のヤフオクドームで、恐々投げていた大山の姿はもはやなく、
日本ハムに向かいかけた流れを止めました。
あとは黄金リレー。
近藤、黒木、最後に平野。
ほぼ完璧に抑えきり、4連勝で前半戦を終えました。
山岡、松葉と、いまのオリックスで最も信頼できる二人で落として始まった、前半戦最後の6連戦。
いったいどうなることかと思いきや、そこからぶり返しまさかの4連勝フィニッシュ。
打線の爆発が大きな勝因。
そしてそれを呼んだのは、日曜から戻ってきた吉田正尚でしょう。
夢の続き
まま見られる問答。
Q:芸能界に入ったきっかけは?
A:友達のオーディションについて行ったら、私の方がスカウトされました…。
投手・大谷の復帰戦となったこの試合。
バックネット裏には多くのメジャースカウトの姿がみられました。
そこで繰り広げられた、吉田正尚と大谷翔平の夢の対決。
オリックスの友から頂いたユニフォームを着てはしゃぐ子供を膝に抱き、胸に刻み付けるようにその戦いを凝視しました。
155キロのストレートをひっかけわずか二球で終わりましたが、
大谷を観にきたスカウトの目に、吉田正尚の姿はどう映ったのか。
非常に気になるところです。
もし今年大谷が噂通りメジャーに移籍するとなると、この夢の対決はこれが最後となる可能性も。
いや、
きっと、夢は続きます。
たぶんそれはいつか、
異国の地で。