~オリックス、宮城の好投で2021年初勝利! の巻~
2021年初勝利
西武・木村の飛球が、下がったライト小田のグラブに収まり、ゲームセット。
オリックス、2021年初勝利。
その立役者は間違いなく、先発の宮城大弥。
39歳のような投球術とメンタルに、実年齢19歳のストレートの強さが加わり、見事な投球を披露。
西武打線は、宮城のキレのある真っすぐに押され、カーブ・スライダーに翻弄され、チェンジアップに体勢を崩され。
7回/被安打5・奪三振8・与四死球2・失点2(自責点1)。
天晴。
宮城大弥
19歳の若者が37歳のベテラン大砲・中村を手玉に取って2三振。
一発出れば逆転の七回の第三打席も、それまでの打席での外のチェンジアップが効果的だったから、内への甘いスライダーを打ち漏らす。
猛打賞の伏見寅威の好リードも光りました。
六回を投げて97球。
ここで交代でもおかしくないなか、中嶋の判断は続投。
失策に与死球で1点失い二死満塁のピンチ。
ここで119球。
しかし、ここでも代えず。
オープン戦の好投で手に入れた指揮官からの信頼感。
それに応え、最後の踏ん張りをみせて追いつかせず。
宮城大弥。
技術、能力もさることながら、精神力が桁違い。
相手のミスにいかにつけ込めるか
この試合、勝ち越し点含む2得点は相手バッテリーのミスによるもの。
相手のミスにいかにつけ込めるかが、勝利への近道。
チャンスでもう一本あれば楽になった試合でしたが、その一本がなかなか出ないのが(特にオリックスの)野球。
だからこそこのような点の取り方が重要になってきます。
勝ち越した五回はノーヒットに盗塁を絡めたもの。
結局これが決勝点となった相手側の心的被害は計り知れない。
九回・漆原大晟
二番から始まる八回に平野佳寿をもってきて、九回は漆原大晟。
初球二球目と真っすぐが外れたときは観念しましたがが、そこから踏ん張って1点差を守り切りました。
外崎のヒットは打った方が上手く、気にすることはなし。
ヒギンスが戻ってきてもこのまま漆原がクローザーを務めるのか。
それとも中軸を三者凡退に抑えた平野に託すのか。
いずれにせよ、緊張感あふれるこの試合でクローザーを務めた漆原が戦力として計算が立ったの大きい。
平野佳寿
NPB復帰初登板の平野佳寿。
この登板で日米通算700試合登板を達成。
積み上げたその記録よりも、表彰パネルを平野に渡したのがTというところが感慨深い。
ドラフト同期の二人。
なんだかんだ言ってもこの二人の存在は非常に大きい。
優勝に縁なくユニフォームを脱いでいった多くの仲間たち。
彼ら二人にいつか優勝の美酒を。
中嶋の覚悟
話題の太田に紅林。
太田は犠打失敗に失策。
初回の紅林への打球送球全て難しいものながら、安達ならばそれら全てをアウトにできていたのではと思ってもしまい。
ラストイニング九回裏。
守備固めに堅守の大城を当然に起用。
普通に紅林のところに入れるかと思いきや、懸案の二遊間は動かさず、三塁に入れて三塁・宗を一塁に。
宮城の続投、漆原のクローザー起用に続きここでも中嶋の覚悟を感じました。
次は太田と紅林が中嶋の期待に応える番。
ずるずるといかず踏ん張った二試合目。
投手陣のリーダー山岡に、開幕カード勝ち越し、何年ぶりかの貯金を託します。
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