~オリックス、6点差ひっくり返されて開幕カード負け越し の巻~
1安打で完封負け
山本で12年ぶりに開幕戦勝っての2戦目は宮城で負け。
というよりも、打線が西武ルーキーの隅田を打てず1安打で完封されていてはどうしようもない。
隅田は、個人的に大学社会人でナンバーワン評価(~オリックス、2021ドラフト候補ベスト10(大学・社会人編)&総合評価ベスト10 の巻~)したピッチャー。
いきなり3点貰ったとはいえ、ルーキーらしからぬ落ち着いた投球の前にヒットも出ず。
対する宮城は山川に高めの吊り球を強引に持っていかれて早々に失点。
オープン戦同様、悪くもないが(昨年に比べると)よくもない投球が続きます。
山崎颯一郎
1勝1敗で迎えた3戦目は初回、二回、三回にそれぞれ2点ずつ奪い、先発の山崎颯一郎は立ち上がり不安定も初回、二番の新外国人オグレディが3-0から打ってくれて落ち着きを取り戻し、四回までパーフェクトピッチ。
この時点でほぼ勝負あり。
が、五回二死からタイムリー打たれ、六回無死から先頭の源田に四球を与えて2連打に内野ゴロでさらに2失点。
まだ3点リードのこの時点で球数84球。
成長促す意味でももう少し投げて欲しいものの、相手は山川。
選択肢が比嘉ならばここでの交代もやむなし。
比嘉vs山川
しかしその比嘉が山川にツーランを浴び、6点リードが一気に1点差に。
山川の本塁打は打った山川を褒めるべき。
ミートポイントを以前のように前目に戻し、怖い相手に戻りました。
その後は七回に山岡を起用。
そして勝負の八回のマウンドに上がったのは、まさかの村西。
村西良太の既視感
村西に関しては入団当初(というよりドラフト指名直後の評価から)から制球面の不安定さを訴えそれが改善されず、それゆえ大事なところで任せられないと幾度も書いてきており、ここでの起用には首をひねるというよりも言葉を失い。
そして結果はファンの多くが予想できたように逆転を食らい、負け。
守備面のミスもあれど、既視感溢れる先頭打者への四球が全て。
昨季の漆原同様、選手の能力を見極めることできず大事な場面で使った方が悪い。
「(八回に)いけない投手がいた」
が、その後6点差をひっくり返された中嶋敗戦の弁あり。
「あそこ(八回)でいかすんですから、もちろん評価はしてますよ」
「今日に限って言えば、色んな事情がありまして、いけなかった。(八回に)いけない投手がいた」(デイリースポーツ)とのこと。
作戦上のことに関しては余計なことは発しない、口の堅い中嶋が実情を明かすのはなかなかないこと。
それだけこの村西の起用に関しては「評価して」いるとは言いつつも、弁解したくもなったということ。
村西起用も仕方ないか…とは思えず
いけない投手はビドルだったのかと推察し、それならばここでの村西起用も仕方ないか…とはそれでも思えず。
緊急登板だったにせよ、先頭にストライク入らずのストレートの四球をさもありなんと思う、プロ通算20イニング投げて与四球19の村西のこの場面での起用はベンチのミスでもあり。
それでも逆説的にはなるものの、この場面で当初から村西を使うつもりがなかったということが分かったのは救いではありますが。
村西に関しては、こちらも何度も書いていることですが独特な軌道をえがくスライダーが素晴らしいわけで、とにかく一にも二にも制球。
そこが一人前(というか普通レベル)になってようやく戦えます。
「1敗は1敗として」
山本で勝って2連敗。
開幕カード負け越し。
しかも大逆転負け。
再び中嶋の言葉を借りますが、「確かに6-0からひっくり返されたんですけど。1敗は1敗として、引きずらないことが全てかなと思います」とファンも思うしかなく。