~オリックス、道東シリーズ1勝1分け! の巻~
椋木、1回2/3で降板
山本・宮城で連勝を飾った所沢での西武3連戦。
ロッテ戦で田嶋先発予定の日が雨天中止。
それならば大事な西武3戦目、予定されていた椋木に代えて田嶋を、さらには病み上がりのルーキー椋木が先発では荷が重いのではとも書いたのですが案の定の内容で、椋木1回2/3で降板。
辻は「この試合に賭ける(中嶋の)強い気持ちを感じた」と語っていましたが、時期も時期、あの内容でしかもリリーバー余力十分ならばこの交代は当然の策。
結局、椋木の一人相撲で失った初回の2点が重くのしかかり、3連勝を逃しました。
犠打数リーグトップ
攻撃陣は西武投手陣の好投もあり1得点のみ。
ただ序盤の三回、ビハインドの無死二塁で安達に犠打はもったいないの一言。
終盤どうしても一点(のみ)欲しい場面で三塁に進めるは得点機会の増加を考えてもありですが。
昨季から転じ犠打数リーグトップのオリックス。
平均得点数を鑑みるとやはり効果は出ていません。
正念場の西武3連戦は2勝1敗。
取るべき投手でしっかり取り、落とす可能性の高い投手で落とす、ある意味想定通りの2勝1敗。
七回日没コールドの引き分け
火曜からは、北海道に飛んでの道東シリーズ。
初戦は釧路で七回日没コールドの引き分け。
オリックスは13残塁、日本ハムは珍プレーの走塁死ありと、壮絶な譲り合い。
3度の満塁逸機は仕方ない面があるものの、序盤の三回無死二塁から福田に犠打で三塁封殺は勢いを削ぐに十分。
オリックス先発・山岡のピッチングもいまひとつで、ここまで内容乏しいスコアレスドローも珍しいもの。
首位を追うチームにとっては痛い引き分けも、とりあえずは負けなかったのをよしとして。
竹安、3失点で四回交代
2戦目の帯広は、釧路から一転してファイターズブルーの青空。
試合は相手エラーから好調・若月のタイムリーで先制するも、すぐさま竹安が3失点。
カーブを軸にした竹安のピッチングも、空振りを取れる球がないため打たれ出すと止まらず。
制球もいまひとつ定まらず、四回降板もやむなし。
中川の巧打
逆転された直後の五回、タイムリーエラーの紅林がミスを取り返すヒットで出て、中川がレフトへ再逆転のツーラン。
変化球を上手く掬う巧打は中川の持ち味。
レフト方向への強風は中川も計算済みのはずで、引っ張る意識があったはず。
風にも乗り(もしくは乗せ)低いフェンスを越えていきました。
昨季ほぼいなかった中川の復活。
いまこの位置で優勝争いできている要因の一つです。
まさかのカーブ
山崎、比嘉、阿部と繋いで、九回は平野佳寿。
近藤に強風吹くレフトスタンドに運ばれて1点差となったところで、バッターは首位打者の松本。
フォーク、ストレートで追い込んで、強敵相手へ不意を衝くまさかの決め球はストライクゾーンからボールゾーンへ逃げる見事なカーブ。
想定外の一球に松本のバットも空を切り、そこから三人で片付けました。
これでリーグ単独トップのセーブ数となった平野。
この日好投を見せた比嘉ともども、衰え知らぬベテランの力がまだまだ必要。
好守
この試合の勝敗を分けたのは、守備力。
四回、相手の2連続エラーから2点を奪い、中川の逆転弾は清宮がファールフライを捕れなかったことで生まれた一打。
それに引き換え、紅林のタイムリーエラーはあったものの、三回裏の若月、宗の好守はまさにプロのプレーだったオリックス。
連敗中のお得意様最下位チームに2連勝といきたかったところですが、敵地でもあり、2連戦1勝1分けは十分な結果。
移動日挟んで金曜からは今シーズン最後の西武3連戦が京セラで。
135球完投の山本の疲労も考慮し、日本ハム戦温存の田嶋が初戦の先発か。