~オリックス・金子、西、順調 の巻~
二枚看板①
オリックスの両輪が順調だ。2年連続6度目の開幕投手を務める金子は、ディクソンと並んだブルペンでちょうど50球。カーブやシンカー、スプリットなど全球種を投げ「きょうは特にカーブがよかった。珍しいことなんですけどね」と笑みを浮かべた。
シーズンの登板当日を想定したといい、捕手に1球1球、球種を確認。「今のところ、いい形で来てると思いますよ」と充実感を漂わせた。(スポーツ報知)
金子といえばカーブと言われた時期もありましたが(宮古島での紅白戦、イチローに投じた初球もカーブでした)、
いまの金子は決め球をつくらず、どの球種もまんべんなく高いレベルにもっていくよう努めています。
変化球は全て一級品、
そこに精密なコントロールが加わるわけですから、
沢村賞にも選ばれるわけです。
ただ昨シーズンは、目にみえて制球が悪かった。
最多奪三振のタイトルを奪った2013年の与四球が、223回1/3を投げて58個。
昨年が、2013年より60イニング少ない162回を投げて59個と、著明に悪化しています。
「今のところ、いい形で来てると思いますよ」と語る金子ですが、
昨年のキャンプは今年以上に順調で、2月のオープン戦にも登板したぐらい。
金子を盲目的に信奉することはなくなったいま、
そのことばに安堵することもなくなりましたが、
故障の心配がまったくなさそうなのは、好材料です。
二枚看板②
一方、3年連続で2ケタ勝利を挙げている西も「自分のペースでやらせてもらっています。投げまくってます」と手応え。直球を中心に投げ込むことで、体づくりとフォーム固めを進めているようだ。
最下位からの巻き返しには絶対不可欠な2枚看板。実戦登板は3月以降となる見通しだが、福良監督は「西が相当いい。ブルペンでも状態がいい。金子も西も任せています」と全幅の信頼を寄せた。
昨年のスタートダッシュ失敗の最大の要因は、
西の不振にあったと思っています。
オリックスの二枚看板のうち、
それなりに試合をつくっていた金子に比べ、西はもう滅多打ちでした。
あの2014年、
西の開幕8連勝がチームを乗せ、
西の勢いが衰えるとともに、チームの快進撃も止まりました。
10勝12敗という成績に終わった昨シーズンの西でしたが、
シーズン終盤のピッチングは安心して観られていました。
今年の西が、そのとき以上の状態なのであれば、
逆襲の今シーズン、大暴れしてくれそうです。
練習試合
明日18日土曜日は、セリーグ覇者の広島との練習試合。
練習試合といえども、初の対外試合となるこの一戦。
勝ち癖をつけると公言する福良にとっては、決して落とせない戦いです。
しかも、相手は昨年の因縁がある広島ですから。
ドラフト即戦力投手四人衆の、山岡、黒木、小林、それと今はファーム組の澤田が登板予定。
そのなかでもやはり、
ドラ1の山岡のピッチングが楽しみ(であり不安)です。
日本選手権前の横浜戦、日本選手権対ヤマハでの滅多打ちと、
掉尾を飾ることができないままでのプロ入りとなった山岡。
私の山岡への不安の多くはそこに起因しているのですが、
それをあっさりと覆すようなピッチングをみせてほしいものです。