~オリックス、能見篤史を投手兼任コーチとして獲得 の巻~
能見篤史
外様新任の水本勝己、梵英心、入来祐作の入団は既に発表済み。
にもかかわらずここまで2021年度コーチングスタッフの発表が遅れたのは、トライアウトが終わるまで契約が禁止されている自由契約選手に選手兼任コーチの契約を依頼するため。
その自由契約選手は、既報の通り、前阪神の能見篤史。
そして、既報の通り、選手兼任の投手コーチに就任。
その人間性が高く評価されている能見。
投手最年長の比嘉にも刺激になっているようで、若返りを図っている最中とはいえ左腕不足の解消という観点からも獲得自体は大きな問題はなし。
ただし、それは一選手として。
兼任コーチ
新天地に移り、慣れぬ環境。
しかも齢は41で現役晩年。
素直に、一選手として全うさせてあげることが、ひいては戦力アップにつながるという思いを抱かずにはおられず。
(一軍)コーチになるということは自身が不調になった際に下で再調整できず、結果として兼任コーチを拝命した多くの選手が引退を早めているのが現実(実際遅かれ早かれの肩たたきの意味合いも否定できぬも)。
選手としてコーチとして、球団がどちらを能見に期待しているのかは定かではありませんが、いかにも二兎追うものはの例に近く、この選手兼任コーチ、諸手を挙げて賛成とはいかず。
しかも勝手知ったる阪神ではなく新天地のオリックスで。
コーチ実績のない指導者の失敗
また後日に2021年度コーチングスタッフについての雑感をまとめる予定ですが、能見の兼任コーチの件も含めて個人的にはそこまでコーチを重視していないなという印象。
あれだけ貧打に泣いた打撃陣。
小島脩平、松井佑介、梵英心と新任が3人。
さらに野手総合も兼ねる小谷野も経験まだ2年。
今年も打撃コーチ一年目の後藤光尊に一軍を任せた結果、チーム打率も振るわず後藤自身も途中降格の憂き目にあいました。
コーチ実績のない指導者の失敗をここ数年繰り返しているオリックス。
藤井康雄も東スポの連載(「勇者の魂」)でその難しさ、悔しさ、反省を口にしています。
そこに関しては球団は全くといっていいくらいに反省していない様子。
だから余計に、期待よりも不安の方が数倍大きい。
高校生三羽烏とオリックス
交流戦以外阪神戦を観ることのない私にとって、能見といえばいまだに1997年ドラフトでの高校生左腕三羽烏。
平安・川口知哉、水戸商・井川慶、鳥取城北・能見篤史。
そのなかでの最大の目玉であった川口知哉がオリックス入団を希望し、仰木が1/4のくじを引き当て希望通りにオリックス入り。
井川はドラフト2位で阪神。
そして能見は大阪ガスで7年過ごして希望枠で阪神に。
そして能見がプロのユニフォームに袖を通した年、川口はユニフォームを脱ぎました。
今回の能見のオリックス入団により、あの高校生左腕三羽烏の全員がオリックスのユニフォームを着ることとなりました。
川口に夢を見、井川に助けを乞い、そしていま能見に。
いろいろと思い出に浸る年齢になってきました。
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