~オリックス・佐野皓大、ウインターリーグ盗塁王に輝く の巻~
ウインターリーグ盗塁王
以前の記事で、佐野がウインターリーグの盗塁部門トップとの記事を書いたのですが、
佐野皓大、
その後も盗塁を重ね、見事に2018・ウインターリーグ盗塁王に輝きました。
昨秋に投手から野手に転向した佐野。
わずか1年でのこの快挙にはただただ驚くばかり。
14試合で11盗塁。
打がまだ弱いため先発出場の機会は限られていましたが、
ウエスタン監督の関川はむしろこの韋駄天を勝負所の切り札として残していた印象も受けました。
この起用法は、来季の佐野が担うべき役割でもあります。
武器
シーズン最多犠打を記録したことのある福良前監督の監督としての仕事ぶりを見ていると、
結局人は過去の成功体験から脱け出すことができない。
となると、盗塁王4度受賞の西村新監督は足の速い選手を重用するはずで、
そ子に立候補するに十分な佐野の今回の受賞。
三拍子そろった選手も結構ですが、走攻守すべてが平均的な選手はもういらない。
能力値グラフの一点が飛びぬけることこそがこの世界で生きていく一つの術。
盗塁という武器を手に入れた佐野の来季が楽しみです。
榊原翼、K‐鈴木、稲富宏樹
ウインターリーグ派遣選手を振り返ってみると、
来季の一軍ローテ入りも期待される榊原翼の不調(0勝2敗、防御率9.88)は想定外でしたが、
フェニックスから好投続くK‐鈴木は、1勝1敗・防御率1.12とここでも好調を持続。
相手が一軍半レベルとはいえこの秋の好調維持は自信になったはず。
初のオフ、下半身を鍛え体を大きく強くしてくれれば。
育成の稲富宏樹はスタメンマスクを任された試合もあり、いい経験となったはず。
高卒1年目の育成選手が派遣されること自体が期待の表れです。
西浦颯大
ウインターリーグ開幕戦で一番に起用された西浦颯大も榊原同様に結果を残せず、打率,143と一度崩れた調子を立て直すことができませんでした。
いい選手ではありますが、球界に飽和気味の右投左打の三拍子揃ったタイプの外野手。
なにか特徴を見つけないとこのまま埋まってしまう危険性もあります。
西浦に関してはやはり打撃。
柔らかさに力強さが加味わっていけば。
食に対する意識改革
と書いてきたところで、本日契約更改を終えた吉田一将からある提言がなされました。
それは、食に対する意識改革。
「食べることに対する選手の意識を変えてほしい」
「食べることはアスリートの基本。若い選手に対して、球団として食べることの重要性を伝えてほしい」(日刊スポーツ)
まさにそう。
他球団に比べ線の細い選手が多いオリックス。
その結果として、打球が飛ばず打球が弱く、ヒットにならない。
つまり非力。
飛距離アップには複合的な要素が絡み合ってはいるものの、スイングスピードがその根幹をなすのは確か。
バットを振るのも最後は体力勝負。
オリックスの選手に欠けているパワーの源となる食について正しい知識をもち、その知識に基づいて資本となる体を大きくしていってくれれば。
非常に意味のある、選手会副会長からの提言です。
大事なのは、今後これを実践していけるかなのですが…。