~オリックス・田嶋大樹、1年ぶりの復活星! の巻~
田嶋大樹
オリックスの先発は、約1年ぶりの一軍登板となる田嶋大樹。
下で調整を重ねいよいよ一軍のマウンドに。
もっているものは当然一軍レベル。
あとはそれが発揮できるか、
つまり肘痛を経て、あの腕の振りが戻っているか否か。
答えとしては、しっかりと戻っていました。
肘への不安があればどうしても腕の振りが緩みますが、初回から一切の不安なく腕を振りまくる田嶋。
首位打者の経験もある二番・宮崎もその驚異的な腕の振りから発せられるストレートに押され捉えきれず、
四番・筒香も直球攻めのあと高めの変化球を空振り三振。
素晴らしいピッチングでした。
1年ぶりの白星
故障のある投手は回を追うたびに著明に球速が落ちてきますが、今日の田嶋、その点も問題なし。
逆に球威が増していった印象。
いい角度で上がった打球も、球に力がありもうひと伸びがない。
結果、球数86、5回0/3/被安打4・奪三振3・無失点。
復帰戦としては上々のピッチングで、1年ぶりの登板を白星で飾りました。
本当によかった。
ただ問題はもう一つ。
明日以降の肘の状態。
一回降格して様子をみることとなりそうですが、とにかく何事もないことを祈るばかりです。
不要な犠打
5‐0で久しぶりの勝利。
連敗も5でストップ。
こんなに安心して試合を観れたのは一体いつ以来か。
やはり野球はミスが多い方が負け。
今日は珍しくエラーがなし。
唯一のミスは無死二塁で小島に犠打を命じた場面でのロメロの飛び出し。
ロメロ云々よりも、無死二塁から不要な犠打を命じるからこういうことが起きる。
西野真弘
1点リードの五回、二死からの若月のヒットが大きかった。
そこから、いま最も頼りになる二人、小田に中川が連続タイムリー。
六回・八回は、本日一軍に再再昇格の西野真弘の適時打。
内容的には紅白戦・オープン戦に比べスイングが小さくなっており、それがゆえの二度の降格だったのですが、今日のヒットで調子を戻してくれれば。
入れ替わりで白崎と杉本が降格。
杉本はわずか3試合での降格。
こういう扱いをするならば上げるべきではない。
比嘉・小林・近藤・海田
田嶋の後を受けた、比嘉・小林・近藤・海田が一人のランナーも許さない完璧なピッチング。
比嘉のお家芸が情報不足のセに炸裂。
さすがです。
近藤に海田もナイスピッチング。
あの日以降の近藤、故障明けの海田、好投が続きます。
成長
ヒーローインタビューの田嶋。
久しぶりに生声を聞きましたが、こんな声だったか。
ドラフト指名以降、どこか頼りなさげな印象でしたが、はっきりとした口調で感謝の思いを語る姿に若人の成長を感じました。
この1年の苦しみが田嶋を大きく成長させたのでしょう。
六回、この試合初の与四球を与えて降板。
五回で降板させておけばもっと笑顔で終えれたのにとも思っていましたが、
このインタビューをみてその考えを改めました。
田嶋大樹。
悔しさを成長の糧にできる選手です。