~オリックス、復調・田嶋大樹、いざ開幕2戦目へ の巻~
田嶋大樹
田嶋大樹の評価ポイントは一つ、
ストレートの強さのみ。
精緻な制球力があるわけでなし、三振を奪える変化球があるわけでなし。
しかし、一年目のストレートの強さが戻れば、それらを補うに余りあり。
だからこそ、その才を高く評価し、
復調すればダブルエースからトリプルエースになる素材とここで書いてきました。
初回、エンジンが温まってきたところで迎えた三人目ボーアへのストレート5球。
垂れ続けたストレートが真っすぐに伸びていく。
唸りを上げると表現していい直球は、一年目のあの感覚に近く、
あのとき田嶋から受けた衝撃が蘇ってきました。
復調確信
ただそれでもまだ疑心暗鬼。
が、
二回もストレートの強さは落ちず、陽川への2球目、上本への5球目で、田嶋の復調を確信しました。
とくに上本への5球目。
当てるのが武器の打者が高めのストレートに思わず手を出してしまうのは、速さ、強さ、キレ、すなわちストレートの威力がえげつないから。
しかもそれを空振りする。
5回無安打
結果、5回を投げ無安打の好投で、開幕ローテ入りを確定させました。
同日二軍戦の先発は榊原翼。
もし田嶋が悪ければここの入れ替えを想定しての榊原先発の可能性も否定できず。
しかしその不安も一蹴。
昨季の復帰登板後数試合以降、ストレートが戻ってきておらず物足りないとずっと書いてきましたが、ようやく、復調したといってよいでしょう。
ただ、まだ「復調」。
「復活」と書くのは、今季勝ち星を挙げてから、もしくは一年目の勝ち星6勝を超えてから。
今季のキーパーソンの復調。
非常に嬉しい。
一番・T-岡田
昨日に続き、ロースコアでの引き分け。
オリックスの1点は、1点を失った直後の六回裏。
二死から九番・後藤がライト前ヒットで出て、一番のT-岡田。
桑原のスライダーを狙い打ちでライト前タイムリー。
後藤のスチールが活きました。
後藤もいい働きをしてくれています。
残り2試合で一番・T、二番・ロドリゲスを継続。
一番として機能した昨日のTの働きをみて、西村も一番・Tを決めた模様。
一番から五番は他球団に引けを取りません。
四番・ジョーンズ
しかし引けを取らないためには、四番・ジョーンズの復調が条件。
来日後初のフル出場。
ライトライナーをこぼすミスもありましたが、開幕迫り、動き的にはようやく上がってきた印象を受けました。
4度のゴールドグラブ受賞に惑わされジョーンズの守備力を評価している人もいましたが、MLBでのUZR等の守備数値が示す通り、集中力が高まった際のファインプレーを除いて、期待するのは無理。
だからこそ打ってもらわなければならず。
だからこそ、九回裏、ここで一本欲しかった。
期待値
田嶋の復調で、山本、山岡、田嶋とトップクラスのピッチャーが3人揃い、ここはリーグでも屈指。
ブルペン陣がまだ物足りないものの、ここは外国人5人制が決まった際のヒギンス次第か。
正直、最下位を覚悟した今シーズン。
戦える面子が揃ってきて、開幕間近、期待値が増しています。
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