~オリックス・山岡泰輔、初タイトル・最高勝率獲得! の巻~
初タイトル・最高勝率
中5日で挑んだ日本ハム戦。
この試合で勝利投手となれば13勝となり、最高勝率の基準を満たすこととなる山岡泰輔が先発。
七回まで5度先頭打者を許しましたが、内容的には慌てる必要がないくらいに安定したピッチングを披露。
最後までマウンド譲らず、1失点完投勝利。
13勝4敗、勝率,765で、初の個人タイトルとなる最高勝率を獲得しました。
拍手しかありません。
貯金9
最優秀防御率や最多奪三振と違い、打者の援護が必要となる最高勝率のタイトル。
過去2年好投すれど、かわいそうなくらいに報われることのなかった山岡。
さらにはこの呆れるくらいのオリックス貧打線を鑑みれば、最も縁遠いものに思われたこの賞の獲得は正直奇跡に近い。
最下位のこのチームで貯金9。
称賛に値します。
「最も欲しいタイトル」と公言していた最高勝率のタイトル。
「一番貯金ができている投手」ということは一番チームに貢献している投手ということ。
「野手の方が打ってくれたのは大きい。みんなで取った賞になる」(日刊スポーツ)と語っていた山岡。
個よりチームを考えられるチーム副キャプテン。
その重責に、最高勝率獲得という形で応えてくれるとは、素晴らしい。
山岡を勝たせたい
「みんなで取った賞」と語る山岡の優しさに呼応し、野手陣も奮起。
打つ方ではキャプテン・福田が2安打2タイムリー。
守る方では、NHK解説の小早川曰く「今年一番のプレー」と手放しで褒めた西浦の大ファインプレー。
山岡を勝たせたいという野手陣の思いが結実し、チームを一つにしました。
久しぶりの快勝劇。
こんな試合ができることに、負け慣れたいまはただ驚き。
対西武・ソフトバンク
山岡のタイトル獲得は素直に嬉しいものの、ただ一つ苦言をすれば、上位の西武・ソフトバンク相手のピッチング。
今日も中6日でなく中5日での登板となったのはソフトバンクを避けるため。
チーム勝率を考えてもソフトバンクよりも日本ハムの方が与しやすいのは明らかも、ソフトバンクとの対戦が今季一度もなかったのはおかしく、首位西武に勝ち星なし(防御率6.26)もエース格の投手としては寂しく。
来季の課題です。
山岡泰輔の存在
来季の選手名鑑から、山岡のところにはタイトル・最高勝率が加わります。
これは一生消えるものでなく、これから燦然と輝き続けるもの。
シーズン前に副キャプテン(投手キャプテン)に任命され、
怠慢プレーで剥奪されかかるもしっかりと開幕投手を担い、
一度も離脱することなくマウンドに立ち続け、投げたイニング170はリーグ2位。
山本や榊原らが成長した陰には、同期の先輩・山岡泰輔の存在があり、
西の抜けた穴をついぞ感じることがなかったのは、山岡がマウンドに立ち続けてくれたから。