~オリックス、山崎颯一郎の快投で3タテを免れる の巻~
5回無失点
まさかの大逆転負けを喫し、3タテ危機のカード最終戦。
先発を託されたのは、プロ初先発の山崎颯一郎。
前回のお披露目登板でもいい真っすぐを放っていましたが、この試合でも角度のついた強い真っすぐを披露。
故障前にディクソンに習った、タイミングを外す大きなナックルカーブも効果的で、楽天の得点源である上位打線を三者凡退に打ち取った初回。
ここを乗り越えたのが山崎にとってもチームにとっても大きかった。
その後も粘投、快投で、5回無失点という現状これ以上ない結果を残してマウンドを譲りました。
山崎颯一郎
ムダな重心移動を避けるため左足をプレートの後ろに引かず、ピッチング動作をプレートの前で片付ける近代的なピッチングフォームながら、いまや絶滅危惧種となったワインドアップで投ずるという、なかなか面白いフォームの山崎颯。
山本、山岡、榊原と同期のプロ5年目。
彼らになく山崎にあるのは、角度。
キップのいいと評したくなる真っすぐは強さも兼備し、魅力的。
もうワンランク上の制球力を身に付ければローテ入りも十分可能。
本田仁海に続く新星登場に心躍り。
ノーコン
5回で交代はリハビリ途上でもあり予定通り。
六回のマウンドに上がったのは村西良太。
満塁での併殺の印象が強かったからか、浅村にぶつけましたが、気持ちいいくらいに飛ばされての同点弾。
これは彼我の実力差によるもので致し方ない部分はあるものの、ノーコンぶりはあいかわらず。
無死一二塁で犠打素振りの銀次にストライク入らず、3-1から楽天ベンチはバスターを仕掛けましたがウェイトの指示であったならば無死満塁となり、この試合落としていた可能性大。
村西の制球力ではリードの場面はさすがに厳しい。
これは前日に続いてのベンチの選択ミス。
山田→澤田→富山
その村西をカバーしたのは山田修義。
回跨ぎの1回2/3を無失点に抑え、八回の厳しいところは澤田圭佑。
ズドンとくる真っすぐで浅村・島内から連続空振り三振。
鬼門の最終回はベンチに戻った平野かと思いきや、富山凌雅。
最後の打者・炭谷から三振を奪った瞬間は、負けがなくなったこともあり思わずガッツポーズ。
九回に投げるならば強い精神力は必須条件。
若月の本塁打のみ
攻撃陣は若月の本塁打の1点のみ。
女房役の一発には、好投の山崎をなんとか勝ち投手にしてあげたいという強い思いが感じられました。
四番の杉本が今カードノーヒット。
安達の代役に西野が出ると打線は大幅ダウン。
好投手が好投すれば、いかに強力オリックス打線でも難しい。
2敗1分け
本田→田嶋→山崎颯に則本→田中→岸。
先発投手で予想すれば、オリックス2勝1敗で万々歳、1勝2敗で御の字、0勝3敗も十分あり得るが冷静な読み。
結果は2敗1分け。
2戦目の采配ミスが痛かったものの、なんとかギリギリ踏ん張ったというところ。
しかし、山田に澤田、富山の気合の入ったピッチング。
言うても詮無いことながら、2戦目の九回に彼らの誰かが投げていれば最低でも負けはなかった。
本田、山崎颯という収穫あれど、それだけは本当にもったいなかった。
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