~オリックス、4カード連続勝ち越しも3カード連続でスイープならず の巻~
投手の見本
GWを3カード連続勝ち越しで走り抜け、仙台に移って、沈む楽天との3連戦。
勝ち越し必須のカードは2勝1敗で、4カード連続の勝ち越し。
初戦は宮城大弥の完封劇。
序盤は相手先発早川の方が好投するも、楽天側のミスにも助けられた宮城が尻上がりに調子を上げ。
八回表にゴンザレス、佐野皓大の二発で均衡を破っての八回裏も宮城続投。
その八回終えての球数94。
中嶋ならば交代も十分にあり得るなか、そのまま九回も続投。
宮城のままの方が楽天にとっては嫌だったはずで、この続投で勝負あり。
粘りが自身を助け、打線の奮起を呼ぶ。
投手の見本のような、見事なピッチングでした。
田嶋大樹
2戦目先発田嶋大樹も好投。
好相性に序盤の大量リードでスイスイで、八回終えて無失点。
その八回終えての球数103。
点差もあり、中嶋ならばここは交代かと思われたなか、そのまま九回も続投。
が、ここで浅村に一発を浴びて交代となりました。
完封をという中嶋の親心(とたぶん田嶋の希望)と逆の目が出ましたが、田嶋にとっては信頼を感じ取れて嬉しかったはず。
核弾頭
初戦欠場の森友哉が骨挫傷により2戦目前に登録抹消。
これで杉本、森とクリーンアップの二人が消えるも、打線は先発全員安打の16安打。
捕手森の代わりの捕手若月は依然打撃好調で、森に代わり一軍登録の福田周平も即スタメンで1安打。
そしてその好調な打線を引っ張るはもちろん、核弾頭・茶野篤政。
打率3割、守備範囲も広く、攻守に大活躍。
素晴らしい。
もったいない①
スイープ狙った3戦目の先発は、黒木優太。
二軍で好調、中継ぎでも結果を残しての、先発復帰。
前回ノックアウトは好調だったソフトバンク打線が相手、今回は下位楽天で、宮城、田嶋に冷やされてという好条件。
にもかかわらず、毎回の与四球で三回降板。
自滅でチャンスを逃しました。
もったいないの一言。
もったいない②
もったいないは中嶋の采配も。
初回、初球のリクエストで判定ひっくりかえるというバタついたなか無死一塁からバント。
先発がまだ不安定な黒木ということを考えても、1点を狙いにいく場面ではなく、さらに黒木の後を継いだ吉田凌も崩れ3点ビハインドとなった五回無死一二塁でも犠打。
暴投からのフォアボールと乱れた則本に一死を与える犠打、しかも三割打者の若月に犠打はもったいなく、この回の無得点で勝負ありとなりました。
四本柱以外
4カード連続の勝ち越しも、3カード連続で3試合目に敗れスイープならず。
投げた投手が小野、山岡、黒木と強固な先発四本柱以外というのがその理由も、四本柱以外が予想以上に脆弱なのが大型連勝といかない理由でもあり。
それでも、4カード連続の勝ち越しは立派。
不思議な勝ちはなく、勝つべくして勝っている印象。
2年連続パリーグ覇者、チームの底力アップが感じられます。
よろしければ一押しお願いします。