~オリックス・阿部翔太、「覚悟」の咆哮で勝利を呼び込む! の巻~
無死満塁で、阿部翔太
自身のミス含むエラー2つで無死満塁となったところで、先発宮城は降板。
七回裏、同点。
この大ピンチ、前日好リリーフの比嘉か、三振が絶対的に欲しい場面、ファームで高い奪三振率を残し支配下なった近藤大亮を(過酷な場面ながらも)いきなりか。
経験豊富な両右腕の登場を予想したところ、マウンドに上がったのは阿部翔太。
佐々木の投げたロッテ戦でも2回4奪三振の好投を見せた阿部。
荷が重い、重すぎる場面を任されました。
高低勝負
制球に困らないのが阿部の長所。
そして、一発勝負の社会人に6年在籍し育まれたハートの強さ。
この場面でも、キレのある真っすぐとフォークで勝負。
フォークはとにかく低めに、ストレートは高めにの高低勝負が伏見の選択。
今川、石井と高め真っすぐにこすった飛球でツーアウト。
それだけ球に伸びがあったということ。
近藤も外野フライに打ち取り、無死満塁を無失点で凌ぎました。
言うことなしの素晴らしいピッチング。
恋女房伏見もナイスファイトでした。
「僕の立場は、1試合1試合で全てが決まる」
危機を脱しベンチに戻る阿部は咆哮。
同じくオールドルーキーで阿部より若く、上位の3位で入団した荒西がわずか3年で解雇。
一年目怪我もありまったく活躍できなかった阿部には期するものが当然あり。
「周りから見たら、2点負けてての登板で、あそこまで気合が入るか? と思うかもしれないですけど…。僕は1試合1試合、負けたくない。(咆哮は)自然と出ましたね」
「社会人時代は、負けたら終わりの1試合ばかり。だから、今もその感覚はあります。僕の立場は、1試合1試合で全てが決まる」(日刊スポーツ)
制球力より、ハートの強さより、阿部には今季に賭ける「覚悟」があります。
あの咆哮こそが、その覚悟の表れ。
五割復帰
阿部の咆哮に感じるものがあったか、即座に応えた打線。
八回のチャンスは逃すも、九回一死二三塁から紅林、吉田正尚の連続タイムリーで勝負あり。
中軸の連夜の働きで、チームは連勝を飾りました。
これで五割復帰。
コロナ禍、完全試合、杉本の不振と悪い材料の方が明らかに多いなかでこれだけ戦えているのは、さすが昨季のパリーグ覇者。
地力がついている証拠です(日本ハム相手に貯金5を稼いでいる事実はここでは伏せておきましょう)。
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