~オリックス、山崎福也&山崎颯一郎&阿部翔太でロッテ・佐々木朗希を倒す! の巻~
山崎福也vs佐々木朗希
楽天スイープを狙った3戦目は、投壊に守乱。
最終回に反撃するもいい当たりが2人野手に捕られ、追いつけず追い抜けず。
千葉に移ってのロッテ初戦は佐々木朗希が相手。
オリックスの先発は中6日の山本ではなく、山崎福也。
一週間後の土曜、天王山になるかもしれないソフトバンク戦に山本をぶつける首脳陣の腹積りも、山崎福也で佐々木はさすがに荷が重く。
前回試合を壊した山崎福也vs佐々木朗希。
ソフトバンクに3連勝を飾り、最後の力を振り絞るロッテ。
場所は前回佐々木に完全試合を食らったビジター千葉。
本音を言えば、戦う前から負けを覚悟。
二者連続初球セーフティ
初回のオリックスの攻撃。
先頭・福田、二番・中川が連続初球セーフティ。
いずれも佐々木に処理され、開始45秒でツーアウト。
じっと構えた三番・吉田は三球三振。
両打者ともベンチの指示ではなく個人の判断だと思いますが、福田はともかく中川のセーフティは相手全くの無警戒だったはずでいい判断。
奇襲の成功率が高いのであればそれは正攻法となっているはずで、奇襲に失敗は付きもの。
山崎福也
オリックス先発の山崎福也。
初回先頭の荻野に根負けしなかったのが大きく、以降は粘りのピッチングで五回無失点の好投。
緩急をしっかりつけたこのピッチングを観る限り、中継ぎ転向後もう一つのピッチングが続いていた要因は、拭いきれない先発への思いであったのは。
山崎颯一郎
好投の山崎福也を五回ですっぱりと諦め、六回からは、緊急登板の前回、力強いまさに剛球で西武打線を捻じ伏せた山崎颯一郎にスイッチ。
ロッテ打線は山崎の緩い球に目が慣れた分、余計に山崎颯一郎の球が速くみえたはず。
剛から軟より、軟から剛の方が効果的なのは、中継ぎ陣にパワータイプのピッチャーが多いのでも明らか。
重要な六回~八回までの3イニングを被安打1・失点0と一人で投げ抜き、1点リードを守り抜きます。
強攻からの内野ゴロ
その虎の子の1点は、五回一死一三塁から伏見の内野ゴロの間にあげたもの。
頓宮の死球で初めてのランナーが出ての無死一塁、バッターは宗。
五番で.270、好調の宗に犠打させるなと願っていたところ、中嶋の選択は強攻。
これが見事に決まり、内野ゴロで1点稼げることができました。
反対に.270の二番、好調の高部に犠打(しかも一死から)を命じて散ったのがロッテ・井口。
メジャーも経験した井口の犠打信奉主義に救われたのはこれで幾度目か。
ロッテはいい選手が多いだけに、いつもありがたい。
阿部翔太
九回は、平野ではなく阿部翔太。
平野がベンチを外れた理由は分かりませんが(コロナ離脱とならないことを祈るばかり)、結局、(臨時としても)九回を任せるための条件は、ボール云々でなく、度胸そして覚悟。
これをいまのオリックスリリーフ陣で備えているのは、背水の2年目、まさに覚悟と度胸でのしあがってきた阿部翔太。
先頭の山口に勝負球の甘く入ったフォークを打たれ無死二塁のピンチをつくるも、そこからいい意味で開き直れる度胸がある。
どんどんストライクを取っていき、最後は厄介な岡を三球三振でゲームセット。
値千金のプロ初セーブ。
今季躍進の要因、打が中川ならば投はこの阿部。
中嶋聡
最後、岡を三振に取った瞬間、ガッツポーズの伏見に、吠える阿部。
マウンドの阿部に駆け寄る野手陣みなが笑顔。
佐々木に初白星でリベンジ。
ただそんなことはこの時期もうどうでもよく、難敵相手を降し、白星を積み上げたことが大事で、この時期の1勝の価値を(昨季の経験を通して)知っていたからこそのこの喜び。
ベンチ前でその選手たちを迎えるは、この試合から復帰となった中嶋聡。
なにかしようとバタバタと浮つき通しだった水本に比べ、落ち着きは雲泥の差。