~オリックス、3点差追いつくも逃げ切れず の巻~
3点差
3点差ならまだしも5点差は厳しいと書いた翌日、いきなり3点のビハインドでスタートしたこの試合。
まるで野球の神にその発言が真実か試されたような展開も、結果は、きちんと3点差をひっくり返しました。
チームの状態の良さが窺えましたが、最後の最後に懸案のクローザー問題が再発し、同点に。
あとスリーアウトのところまで来たわけで、さらに言えば12安打と5安打。
もったいない気もしますが、3点差を追いつけば、御の字。
3点奪った八回の4連打はお見事でした。
三番・吉田
二番・吉田の前に幾度もチャンスが訪れながらものにできなかった前日の試合。
この試合では吉田を三番に起用。
その吉田の前に金子の小手先で交わす投球は通用せず、3打数3安打。
しかし三番に置いたことでそれを活かせず。
それが如実に表れたのは、五回表の攻撃。
二番・安達のセーフティ
九番太田がセンター前、一番宗がひきつけてレフト前に運んでの無死一二塁の大チャンス。
ここで迎える大事な二番は、吉田でなく安達。
その安達、初球からセーフティバントの構え。
動きから、たぶん自己判断のセーフティ。
初球見逃しての二球目、再びセーフティを仕掛けるもど真ん中のスライダーを空振り、二塁走者の太田が飛び出してアウト。
バント空振り
空振りを見て反転した際に体勢を崩し、いったんそのまま三塁に駆けようとしたのは太田のミス。
しかしこの事態はやはり安達のバント空振りが生んだもの。
投球が正面から見える二塁ランナーからすれば、真ん中に投球が行ったのが見えればバットには当てるだろうと判断し前がかりになるのは仕方ない。
これに関してはブレーブスファンならば、1977年の日本シリーズで蓑田の好走塁を叱責した上田利治の発言を思い出す方もおられるのでは(こちらは二死でしたが)。
バントで真ん中のボールを空振りなど論外。
ここで安易にバントしようと考えることも問題。
二番吉田だったならば決してなかった動きでした。
4勝1敗1分け
安達は三振。
その後、吉田が三本目のヒット。
続く杉本はいい当たりも金子の好反応に防がれ結局無得点。
個人的にはここで負けを確信。
しかしその確信をひっくり返したのはさすが勢いのあるチーム。
近藤の本塁打は悔やまれますが、ヒギンスを引っ張らなかったのは中嶋の好判断。