~オリックス・平野、自信喪失のファーム落ち の巻~
自信喪失
オリックス平野佳寿投手(33)が出場選手登録を抹消された。前日21日の楽天11回戦(Koboパーク宮城)で島内にサヨナラ打を打たれて6敗目を喫したあと、福良監督に自ら再調整を申し出たという。
福良監督は「信頼は変わらないよと伝えたけれど、本人が『同じことを繰り返してチームに迷惑をかけている』と言ってきた。ケガではないが、腕が縦に振れないなど気になるところがあるようだし、自信をなくしている感じでした。10日間で戻ってきてほしいけれど、本人の気持ちもあるので」と2試合連続で救援に失敗した守護神を思いやった。黒木を平野の代役として、9回を任せる意向だ。(日刊スポーツ)
福良が言う「信頼」とはなんなのでしょう。
信頼を得るには過去の実績が必要条件。
ただその華々しい過去が未来永劫続くわけもなく、ユニフォームを脱ぐ日が必ず訪れるように、
手にしたエースの座を、レギュラーの座を、クローザーの座をいつかは手放さなければなりません。
それは例えば怪我であったり、若手の台頭であったり、力の衰えであったり。
今シーズンずっと平野らしからぬピッチングが続き、
決して本調子でないのはファンなら誰でも分かっていました。
もちろん本人も。
にもかかわらず、
「信頼」という名のもとにクローザー平野に固執し続け、
黒星は6つも、それ以上の試合を落とし(もちろん平野に助けられた試合もありましたが)、
挙句の果てには、本人の自信を喪失させる。
そうなる前に別の手を打てたのではないでしょうか。
信頼のはき違え
そういえば、
そこまで信頼する平野の代わりに、日本でなんの実績もなかったコーディエをクローザーに据えた福良。
そういえば、
そこまで信頼する平野の代わりに、WBCでの疲労を考慮しディクソンにクローザーを任そうとしていたのも福良。
別にそれが悪いことだとは思いません。
現状を考慮し、最悪の事態を想定して動くことは勝負師としては当然のこと。
なのになぜ、
ここまでクローザー平野に執着したのか、その点が全く分からない。
調子がいまひとつならば、少しでも楽な場面を用意し復調の機会を与える。
例えば中継ぎや先発転向など。
別にこれが平野を「信頼」していないということにはならないでしょう。
平野問題、
誰しもが予想しえた最悪の結末を迎えました。
私には、福良が平野に二軍落ちを告げるという嫌な役目を自ら買うことなく、
どうも平野が自分から言い出すのを待っていたような気がしてならないのですが…。
同じことの繰り返し
平野の代わりに一軍再登録の山岡が今日の先発。
今日はいいところがありませんでした。
ストレート、変化球のキレ、コントロール。
どれもいまひとつ。
こういう日もあるとはいえ、球宴での打球直撃もあったゆえに心配にはなります。
しかし、楽天の外国人にあいかわらず打たれ過ぎ。
開幕三連戦であれだけ痛い目にあっていながら同じことを繰り返すバッテリー、そしてスコアラー。
ことばもありません。
聖域、贔屓なく
反撃はあったものの、正直、勝てそうな予感はありませんでした。
七回、勝負所での吉田に代打マレーロ。
久しぶりのヒットを放ったものの本調子ではない吉田ですから、その決断もありでしょう。
とにかく聖域や贔屓なく、現状の力で判断してほしい。
ただ、ここでマレーロ使わなければ、
二死満塁、安達のところで使えたはず…。
まあ後の祭りでしょうが。
4連敗で、オールスター前の4連勝をすべて吐き出しました。
いつまで楽天に負けるつもりなのか。
意地をみせろと声を大にして言いたい。