~オリックス、宮城11勝・貯金今季最多の12! の巻~
宮城大弥
宮城大弥と今井達也の投手戦。
制したのは、オリックス躍進の立役者、宮城大弥。
七回無失点の好投で、ハーラートップの11勝目。
前日並んだ、ライバル・山本由伸を再び突き放しました。
これで11勝1敗。
10勝5敗の山本は、普通に投げれればこれくらいは当然にいくものと計算済。
しかしこの宮城の2年目での急成長はさすがに、嬉しいながらも想定外。
これでチームは今季最多の貯金12。
打ち出の小槌のように、投げれば白星が生まれる宮城。
貯金12のうち10を宮城一人が稼いでくれています。
詰将棋
相手の今井も好投し、0-0できたこの試合。
最初のピンチはオリックス。
六回表、源田・森の連打にランエンドヒットが絡んで一死一三塁で四番・中村。
内寄りの球を続けた後の3-2からの6球目、外へのチェンジアップで注文通りのゲッツーに仕留めピンチ脱出。
伏見の配球もよく、そこにしっかりと投げた(特に4球目のインハイ)宮城もお見事。
詰将棋のような計算された投球、配球。
ここを凌いだのは大きかった。
Tの先制打とTの役割
ピンチの後にチャンスありで、先制点はその裏、T-岡田のバットから。
宗・吉田正尚と倒れて杉本がヒットで出て二死一塁。
長打が欲しい場面で、Tがフェンス直撃のツーベースで先制。
外寄りの球をライト方向にもっていく、長距離砲Tらしいバッティング。
前日の試合で、皆目意味不明の犠打失敗があったT。
指揮官のサインにせよ自身の判断にせよ、いずれにしても、成功の可否問わず、大愚策。
阪神・佐藤曰く「自分のチームバッティングは長打」。
犠打に右打ち、進塁打も結構ですが、選手には(自分にしかできない)役割があるということ。
誰も彼もにそれを求めた結果、小技しかできない選手ばかりとなり、それがチーム低迷に繋がった事実を忘れてはいけない。
ヒギンス
いくら宮城がよくてもそれでもまだ1点差。
その宮城は七回無失点で交代し、八回はヒギンス。
しかし、このヒギンスがあいかわらずの不安定。
2安打はともかくダブルスチールも許して一打逆転のピンチ。
四球で満塁となり山川との対決。
低めのボールを見逃されフルカウントまでいくも、最後は甘めのチェンジアップで打ち取りなんとか無失点。
ここは、ヒギンスには珍しく2球で0-2の形を作れたのが大きかった。
最後は平野
その裏、一死満塁からTの死球でもう一点勝ち越し。
最後は平野が締めて4連勝、貯金12。
どこか不具合があったであろう平野は、五輪休暇がいい方向に出たようで、休暇明け4連続無失点セーブ。
山岡が後ろに回ったとしても、クローザー平野がたぶん基本線。
西武3タテと5連勝のかかるカード3戦目は、田嶋ではなく山崎福也が先発。
田嶋6.75、山崎2.19と対西武戦の防御率を比べてもその選択は当然。