~オリックス・T-岡田、「人生一」の七階席弾 の巻~
山岡泰輔
ちょうど一週間後が開幕戦。
先発は開幕投手の山岡泰輔。
初回、一番二番で1点失う立ち上がりに不安が増すも、三番・糸井を併殺にとり危機脱出。
5回を投げ被安打4・奪三振3・与四球3の2失点。
絶好調と言わずも決して悪いわけでなし。
開幕前ラストの調整登板としてはちょうどよいのでは。
山田修義
山岡のあとを継いだ、山田修義が今日も好投。
練習試合ずっと調子がよく、オリックスの左腕では現状ナンバーワン。
月間最多登板の記録をつくった2年前の8月を思い出します。
九回はクローザーのディクソンが登場。
小田の意図のみえない悪送球で1点失いましたが、1点リード二死二三塁でどう踏ん張るかがみたかった。
中川圭太
打撲に伴う送球不安のため降格していた中川圭太がこのカードより昇格。
宗のいないいま、三塁・中川の抜けた穴は思っていたよりも大きいものがありました。
そしてその復帰戦、
いきなりの4打数4安打1四球、打率10割出塁率10割。
らしさは、第一打席と九回二死無走者からの最終打席。
第一打席は西のアウトローストレートをそのまま右に打ってのヒット。
最終打席は、追い込まれてからの低め変化球にくらいついていった後の高めストレートを強打し、センターオーバーのツーベース。
硬軟織り交ぜた巧打はまさに中川圭太の真髄。
勝俣と太田と安達
その中川のツーベース後、一打サヨナラのチャンスで打席に入ったのは太田椋に代わる代打・勝俣翔貴。
追い込まれたあと中川同様低めのフォークをカットし、粘って粘ってのフォアボール。
厳しい場面で価値のある打席でした。
代打を出された太田椋は、七回一死一二塁で外寄り高めの変化球に見逃し三振。
右への意識があれば手が出ない球ではなく、非常にもったいない打席でした。
同じような場面でインコースの厳しい球を進塁打の意識で右にもっていったのが安達了一。
経験の差が実戦で如実にあらわれた、両者の打席でした。
T-岡田
そして、T-岡田。
同点の八回、二死から超特大の勝ち越しアーチ。
推定飛距離150メートル、T曰く「人生一」の当たりは五回でなく七階席への驚愕弾。
Tの打球を目で追った太田の表情が喜びから驚きに変わったのが、その打球の凄さを物語っています。
異次元の七階席弾
今日は一番に入ったT。
第一打席は初球から迷いなく振っていきセンター前。
この積極性が欲しかった。
一点を追う六回は二死満塁から押し出しで同点に。
この粘りが欲しかった。
ただそれ以上に、やはり異次元の七階席弾。
これぞプロ。
アマでは決して観れないこのようなプレーこそがプロ野球の醍醐味で、ファンの喜びです。
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